海外

韓国の公共病院の割合は5.7%...OECD平均(33.6%)や日本(18.4%)を大きく下回る割合が集団行動に弱い理由?という話

韓国の公共病院の割合が5.7%と、OECD平均の33.62%を大きく下回ることが分かりました。医療システムが韓国と似ている日本は18.45%、国民皆保険が無く民間営利病院の割合が多い米国でも22.79%が公共病院だそうですので、韓国は群を抜いて民間病院が多いことに…

「サムスンの戦略が新たな半導体需要に対応できずにいる」という話

昨日は半導体関連で「良いニュース」を紹介しました。今日は「悪いニュース」です。2018年、韓国のメモリ半導体輸出額は830億ドルでした。2023年は429億ドルと、5年で約半分に減っています。原因の一つに、サムスンの戦略ミスがあります。主にAI用途で使用さ…

3月20日までの韓国輸出統計、半導体が昨年同期比46%増という話

韓国半導体関連で「良いニュース」と「悪いニュース」があります。今日は「良いニュース」の方を。3月中旬までの半導体輸出が前年同期比46%増加となりました。全体輸出額の増加は去年の10月から5ヵ月連続です。また、米マイクロンの12月~2月の業績が前年同…

韓国、個人回生申請件数1年で30%増…銀行の不良債権も増加傾向という話

昨年3月から今年2月までの1年間、韓国で申請された個人回生と債務調整の件数が前同期比30%増と急増しています。個人回生は一定の所得がある債務者に対し、最低限の生活費を確保した状態で一定期間(3~5年)を債務返済に充て、残りの債務を免除する制度。つ…

韓国の男女賃金格差がOECD内で最も高かった話

韓国の男女賃金格差がOECD35ヵ国内で最も高いことが分かりました。この点に関しては日本もとやかく言えないのですが、その日本より7%ポイント近く韓国の方が高く出ました。

「かつては韓半島平和プロセスを主導した韓国が日本と立場を変え傍観者になっている」という話

朝鮮半島平和プロセスにおいて、今度は韓国が「傍観者」になっている、という記事がありましたので紹介します。6年前は「仲介者」だったのに、その場を日本に譲り今は観察者だ、という内容です。すごく長いのですが、ざっくり言うと... 岸田首相は就任直後か…

マイナス金利解除を見越して円貨建て預金が急増していた話

大方の予想通りマイナス金利が解除されました。円は現在1円以上「円安」方向に動いています。この動きが落ち着いた後、どうなるか見ものです。さて、韓国人は財テクが大好きです。「アリ」と呼ばれる個人投資家の多さや「ヨンクル」による不動産投資(これを…

PF満期集中到来の「4月危機説」、金融当局が否定した話

少し前から「4月危機説」という言葉を報道でチラホラ目にしていました。PF(プロジェクト・ファイナンス)の満期が今年上半期に集中していることから出てきた説ですが、本日行われたコミュニケーション会議で金融委員会の副委員長がこの懸念を「一蹴」しまし…

韓国雇用率、歴代最高...しかし青年就業者数は減少、就職放棄者が主に30代で増加しているという話

韓国の15歳以上の雇用率が68.7%で2月としては過去最高となりました。今年に入って月単位で歴代最高記録が続いています。ですが、前々から言われている雇用のミスマッチは続いているため、増えているのは60代以上の就業者数です。今年1月基準で見ると前月より…

香港ELS被害投資家ら「100%賠償」求めた抗議行動が一部で過熱化している話

香港ELSで被害を被った投資家らの行動が過熱化しています。現時点で発表されているのは当局からの基本賠償案のみで、各金融機関からの賠償案内はまだのはずですが、すでに「100補償」を要求しデモを行ったり、一部の金融機関に対して預金を全額引き出したり…

米半導体補助金、TSMC50億ドル・サムスン電子60億ドルの見通しの話

米国の半導体支援法によるサムスン電子への補助金が60億ドル以上となる見通しとのことです。ソースはブルームバーグですが、韓国の各メディアはこれを「TSMCより多い」と報じています。ただし、手放しで喜んでいるという意味では無く、その「裏」にある事情…

香港ELS賠償基本案、案の定モメそうな雰囲気の話

香港ELSの賠償基本案が今週頭に発表されましたが、銀行からは「過剰」、投資家からは「足りない」と、どちらからも反発の声が上がっています。

まだまだ続く「医療大乱」、今度は医大の教授らの集団行動の話

医師たちのストだかボイコットだかが終わりません。 集団辞職した専攻医の中には短期バイトを始める人たちも居るそうです。ローンの返済は待ってはくれないからです。韓国政府は5000名以上の専攻医・研修医に対して医師免許停止などの行政措置を開始していま…

韓国が「バリューアッププログラムの事例共有」を日本に求めているらしい話

コリアディスカウント解消のためのバリューアッププログラムが日本をベンチマークして練られた、という話は周知の事実ですが、それだけではなく日本の東証に直接「協力要請」したという話が出てきました。バリューアップ事例の「共有」を持ち掛けたそうです…

香港ELS賠償基本案、投資家間で最大90%の賠償比率の差が出る可能性の話

香港ELSの賠償案がまとまったようです。かなり細かく分類されるようで、販売会社の基本賠償率が最大50%(説明義務など販売原則違反程度により変動)で、そこに「投資家の要因(投資経験の有無や収益規模など)」を±45%加算・減算する形となります。理論上、…

韓国の技術貿易は61年間赤字...源泉技術自立度が低いという話

韓国の「技術貿易」が61年間赤字との記事がありました。記事では「韓国は輸出大国なのになぜだ?」としています。輸出大国であることと技術大国であることは全く意味が違うと思うんですけどね...。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ニュ…

ディスカウントコリアの原因は「所有と経営が分離されていない支配構造のせい」という話

日本をベンチマークしたという「企業バリューアッププログラム政策」ですが、その後はあまり話を聞きません。そもそも、なぜ韓国のPBR(企業が持っている資産と企業価格の割合)が低い企業が多いのか…それは一言でいうと「所有と経営が分離されていない支配…

韓国の「不動産不敗神話」について、なぜ住宅価格は「上がるもの」と堅く信じられているかの話

韓国の家計負債が「爆発」しないのはなぜか、というコラムがあったので紹介します。冒頭、著者は「韓国の公論はダイナミックでスピード感はあるが、代案などは出てこない。この状況を変えて代案論を主流化したい」という趣旨のことを書いています。確かに、…

高齢者の半分が「貧困」...特に農漁村部の女性の割合が高いという話

韓国でよく話題になる高齢者の貧困問題ですが、年齢別・地域別・性別による細かいデータが集計されました。年齢別では年齢が上がるほど貧困率は高くなり、地域別では都市部より農村・漁村部の方が貧困率は高くなり、男性より女性の方が高い、という結果にな…

輸入車販売数が低調…昨年同月比24%減という話

韓国にて輸入車販売台数が低調だそうです。今年に入って2ヵ月の記録としては2014年以来最低だそうで、月単位だと2019年2月以来の低水準とのこと。新車販売のオフシーズンだからとか、販促が年末に集中するからとか、消費心理が委縮し販売量が減った、などと…

LK-99の開発者たちが「今度こそホンモノの常温常圧超伝導体」とする「PCPOSOS」発表の話

昨日夜、米国ミネアポリスで行われた米国物理学会の発表会で「シン・LK-99」こと「PCPOSOS」の実験結果が公表されました。PCPOSOSについては以前こちらの記事でお伝えしております通り、LK-99に「硫黄」を追加した物質とされています。(その時点で結果はお…

約7000人の専攻医に対して医療免許停止手続きが開始される…医大生らは国際団体に支援要請という話

職場放棄を続けている専攻医約7000名に対して医療免許の3ヵ月停止手続きが開始されました。これにより修練期間が足りず、専門医の資格取得が1年遅れるとのことです。また、行政処分履歴が記録に残る、とも。今のところ把握されているだけで職場放棄した専攻…

TSMCを追っているつもりだったサムスン、インテルに抜かれていた話

ファウンドリとしてのTSMCとサムスンの市場シェアはそれぞれ57.9%と12.4%でTSMCの圧勝です。ただし、集計の仕方(メモリ半導体も含めた売上ベース)によってサムスンは「半導体売上世界1位」を喧伝してきました。恐らく、こうしたことがある種の「錯視」効果…

韓国「医療大乱」、警察による捜査が開始された話

韓国政府はボイコット中の医師に対して2月29日までに職場復帰すれば一切の処罰をしない、としていました。職場放棄を続けるなら3カ月の医師免許停止や法的処罰を受ける可能性をチラつかせていました。この警告(?)によって200名ほどの医師が戻ったようです…

香港ELS確定損失額1兆ウォン突破…来週賠償案が発表される見通しの話

香港ELSの損失額が1兆ウォンを超えたそうです。来週には賠償案が発表される見通しだとか。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ニュース1の記事からです。 銀行圏、香港ELS損失額1兆ウォンを上回る...来週、賠償案を発表 (前略)1日、金融…

医師協会が医大増員に反対するのは「混合診療禁止を撤回させるため」という話

韓国で起こっている「医療大乱」、医大定員の増員を巡って専攻医や研修医がボイコットを行っている件ですが、当の専攻医・研修医がどう考えているのかは分かりませんけれども、「断固対立」を主張している大韓医師協会などが反対する理由は、政府が進める「…

韓国の2023年第4四半期出生率が0.6台に突入した話

四半期基準のものではありますが、とうとう韓国の出生率が0.6台に突入しました。本日発表された12月の人口動向資料によると、昨年の第4四半期(9月~12月)の合計特殊出生率は0.65人と出たそうです。韓国政府が作成したシナリオ(中位推計)だと、0.65人に達…

「韓国の経済状況は1997年の通貨危機以来、最も危険な状況にある」という話

韓国経済が「1997年の通貨危機以来、最も危険な状況」というコラムがありましたので紹介します。韓国経済の抱える問題や諸外国との違い、現状認識について分かりやすくまとめられていると思います。ただ、いつものことではありますが具体的な解決策には触れ…

満を持して発表された「バリューアッププログラム」、コリアディスカウントを解消どころかKOSPIは下落…具体性が無さ過ぎるとの指摘の話

今日は韓国でバリューアッププログラムの詳細が発表される日でした。先週末、KOSPIは期待感からか上昇傾向にあったのですけど、今日の発表でクライマックスを過ぎ下落に転じました。一部では詳細案が市場の期待に及ばなかったことによる「失望売り」とも言わ…

専攻医に続きインターンまでボイコット...医療大乱の話

専攻医の集団辞職が社会問題化している韓国ですが、専攻医に続いてインターン(研修医)たちの間でもボイコットが広がりつつあるそうです。