LinuxをメインOSとして使い始めて数年になりますが、初めてカーネルパニックに遭遇しました。
滅多にあることではないと思いますが、一応覚書程度に対処法を記録しておきます。
カーネルパニックで起動不可になったのはサブのノートPCで、使用OSはelementary OS 5 Junoです。
ログを取って居なかったので発生原因は分かりません。可能性が高いものとしては、システムアップデートでしょうが…はてさて。
とりあえず起動させる
カーネルはOSの核となるシステムでハードウェアとソフトウェアの橋渡し的な役割を担います。
カーネルパニックが起こるとOSの起動が出来ません。が、起動させないことには対処ができませんので、とりあえず起動させます。
カーネルは頻繁にアップデートされますが、アップデート適用後も明示的に削除コマンドを発行しない限り古いバージョンのカーネルは使用されないだけでシステム内に残っています。
ですので使用するカーネルを切り替えてやれば起動できるようになります。
このサブ機はシングルOSなので普段はGRUBが表示されずログイン画面まで勝手に進みますが、カーネルパニック発生時はGRUBが表示されました。(表示されない場合はShiftキーを押しっぱなしにするとGRUBメニューが出るはず)
そこで「Advanced options」に入るとシステム内にある全てのカーネル一覧から使用するカーネルを指定して起動できるようになります。
大体の場合、使用しているカーネルは最新のものでそれが問題を起こしている可能性が高いので、ひとつ前のバージョンを利用して起動を試みます。(無理ならもう1つ前)
カーネルを削除する
無事起動できたらトラブルの原因と思われるカーネルを削除します。
このコマンドでシステム内のカーネル一覧が表示されます。
もし「linux-image-4.15.0-45-generic」が問題のカーネルだとしたら
sudo apt remove linux-image-4.15.0-45-generic
これで削除します。
問題のあるカーネルが削除されれば次回から問題なく起動されるはずです。
boot領域が足りなくなると古いカーネルを削除することも検討しなくてはいけなくなりますが、最後の選択肢としましょう。
ちなみに現在使用中のカーネルを確認するには
uname -a
または
uname -r
で見られます。