目の疲れの意外な原因の話

疲れ目対策として最近試している方法がなかなか効果的です。
ネットで疲れ目対策を調べると、温めたりツボ押ししたりと出てきますが、近くて遠い意外な場所をマッサージしてやるといい感じに効きます。

ここでご紹介する方法はあくまで「疲れ目程度なら効く」というものです。
既に重症化して眼精疲労まで行っていると効果はないかもしれません。素直に病院に行きましょう。





マッサージポイントは「ハチ」

早速ですが、マッサージする箇所はずばりハチです。
鉢巻を巻く位置ですが、一番わかり易いのは頭を抱えたポーズを取ることです。

f:id:Ebiss:20190217104615j:plain:w300

このとき手のひらの上部あるいは指の付け根付近に頭の丸みが当たると思います。そこがハチです。

ハチは本来丸みを帯びているところですが、もし角ばった手触りになっていたら相当凝っているはずです。


「ハチ」が凝るとなぜ疲れ目になるのか

「ハチ」の下には「側頭筋」がある

書いて字の如く、頭の横側にある大きな筋肉です。耳の上側を通ってコメカミの方に伸びています。
この筋肉が硬くなると目への血流が阻害されます。疲れ目対策で目の周囲のツボを押しても、スッキリするのはそのときだけで根本的に解決しないのは、側頭筋が硬いままだからです。


「ハチ」が凝る原因

側頭筋はコメカミ付近まで伸びて頬骨の内側あたりで顎の筋肉である咬筋を支えています。
咬筋は物を噛むときに顎を動かす筋肉です。ここが緊張したままになるとエラが張ったような顔になりますし、一見エラは張っていなくても触ると硬い(痛い)という場合は多いようです。

咬筋が硬くなる主な原因は咀嚼回数が少ないことと、食いしばりです。
食いしばりと言ってもギィー!! と歯ぎしりするだけではなく、長時間のデスクワークなどでもありえます。
長時間同じ姿勢で集中して作業をしていると、知らず知らずのうちに顎に力が入ってしまいます。
歯ぎしりはしていなくても、同じように力が入ってしまっていては咬筋は硬くなります。

咬筋に力が入っているときは側頭筋にも力が入っています。
試しに頭を抱えたポーズの状態で歯を食いしばってみてください。手のひらの下で側頭筋にグっと力が入るのが分かります。

こうしたことが積み重なると慢性的にハチが凝ることになり、目への血流が低下して目の疲れが溜まることになります。


マッサージの方法

実際にハチを解すマッサージは掌底を使って行います。
手のひらと手首の付け根辺り、特に小指側が使いやすいです。

f:id:Ebiss:20190217104602j:plain:w300

ハチに当ててグリグリグリ…と優しく解すように動かします。
頭皮を擦るようにはせずに頭皮が滑らないように掌底でしっかり抑えて頭皮ごと動かすイメージでグリグリします。
コリが酷いと少しの力でも驚くほど痛いと思います。無理はせず心地よいと思える程度の力加減で行ってください。
痛いのを無理して行うと逆効果です。

ハチとコメカミのちょうど真ん中あたりの部分も優しくグリグリしましょう。顎のあたりまで何となく刺激が伝わるのが感じられると思います。
前髪の生え際辺りを解すとおデコや眉のコリにも効果的です。

20〜30秒ほどグリグリしただけでも随分スッキリします。


マッサージのオススメの時間

マッサージ自体はいつやっても問題ないです。(人目のあるところではアレかもしれませんが…)
が、オススメのタイミングとして朝起きたとき夜寝る前(もしくはお風呂で)を挙げておきます。

朝がオススメの理由は咬筋の食いしばりが関係します。 寝ている間に食いしばりや歯ぎしりをしているかどうかは本人には分かりません。寝ていますので。
万が一、食いしばりをやっていても朝起きたときにマッサージしてやれば慢性的なコリに発展する前にリセットできます。

夜寝る前はその日のコリをリセットしてあげましょう。
布団に入ってから痛みを感じない程度の力で解してやればリラックスしてよく眠れます。(痛みを感じると交感神経が刺激されて眠れなくなるので強すぎるマッサージはNG)


まとめ

頭のコリを解すことはリフトアップほうれい線予防などの美容面にも嬉しい効果があるそうです。
また、今回はマッサージを中心に取り上げたので詳しくは触れませんでしたが、咬筋は咀嚼に関係する筋肉なので物をよく噛むことも効果的です。
顎を動かせば側頭筋も動くので自然にコリが解せます。食事の時に噛む回数を意識してみてください。(あとガムを噛むとか)

スマホやPC画面の見過ぎは悪いと分かっていても中々止められません。特に仕事で必要な場合は。
でもちょっとしたメンテナンスで疲労を楽にすることは出来ます。ぜひお試しを。