後発白内障という症状の話

白内障というと目の病気の中でも最もメジャーで長く生きていれば必ず症状が出ると言われています。
まだまだ年齢的には大丈夫な私ですが、長生きするつもりなら避けて通れない道ですので、知識としては押さえています。

目の中のレンズ(水晶体)が白く濁って視界がに靄が掛かったようになってしまうもので、治療としてはレーザーでレンズを粉々に砕いてから除去し、代わりに人工レンズを装着するのが一般的です。

原因である濁ったレンズを取り替えてしまったのだから、それで再発することはないだろうと思っていましたが、後発白内障という症状があるそうです。
厳密に言うとこれは白内障ではなく手術の必要はないらしいのですが、視力に影響が出ているのであれば適切な対処は必要になります。



後発白内障とは

原因は汚れ

白内障治療のために取り替えた人工レンズは経年劣化で変質することはありえませんが人工レンズが入っている水晶体の袋(水晶体嚢)には汚れが付着します。

コンタクトレンズを使ったことのある人にはお馴染みの、外したレンズに付いている白っぽい汚れ。あんな感じで体内の成分が汚れとして付いてしまうんですね。

この汚れが蓄積されると、再び視界が白く靄が掛かったようになり、白内障とよく似た症状が感じられるようになってきます。
これが後発白内障と呼ばれるものです。


汚れの除去はレーザーで

汚れはレーザー照射で簡単に落としてもらえるそうです。
眼科で相談すれば外来治療で10分くらい、痛みもなくすぐに終わるとのこと。もちろん保険適用です。

簡単な処置と言ってもレーザー光を目に当てるわけですから、合併症などのデメリットがゼロとは言えません。
視力や見え方に問題がなければ、あえてそのままにする、というのもアリです。


目の洗浄で対処しようとしない

水晶体の袋に付く汚れが原因であるのなら、洗浄液などで目を洗うことが予防として効果的だ、と考えるかもしれませんが、それはあまりお勧めできません。

目の分泌物には、目の健康を守るための成分が多く含まれています。
洗浄液は汚れと一緒にそうした成分も一緒に流してしまいます。

目は洗うなが昨今の定説です。

※どうしても気になる場合は、せめて洗浄液の使用は控えてください。生理食塩水でたまに(2週に1度など)洗うだけで十分です。