努力で人は変われない話

朝、しゃっきり起きられる人って、充実した生活を送っているイメージありませんか?

最近では「朝活」なんてのも流行りですし、「成功者は早起き」との説もあります。 なにより「朝起きられないのは習慣の問題」という認識が一般的となっています。

ですが実は…「朝型」「夜型」というのは遺伝子で決まっているので、いくら努力しても自分では変えられないことが分かってしまいました。


概日リズム…所謂「体内時計」に関する遺伝子は今まで24個とされていました。

イギリスの研究チームがこれを一気に351個に増やしました。

そしてこの遺伝子は「持っている数」によって「朝型」の度合いが決まるのだそうです。

つまり、多く持っている人ほど「朝型」で少ない人は「夜型」になる、ということです。

※便宜上「朝型」に対するものとして「夜型」としていますが、どちらかというと「非朝型」とした方が良い気がします。


この遺伝子は脳と網膜で活性化されやすいことが分かっています。

「朝の光に当たることで体内時計がリセットされる」のは、周囲の環境光からの刺激を受けて、1日のうちで今が何時かを体にセットする働きがあるためと考えられています。


ですが、こうした光による刺激が351個の概日リズム遺伝子によって起こっているのであれば「朝型」人間と「夜型」人間の光を検知するメカニズムが遺伝子レベルで異なっているということを意味するわけです。

人間の体内時計はきっちり24時間ではなく、約24時間のため少しずつズレてしまいます。
「朝の光に当たって体内時計をリセット」という方法が使えるのは「朝型」人間だけということになり、光で体内時計がリセット出来ない「夜型(非朝型)」人間はズレたらズレっぱなしということです。


遺伝子で決まっていることに努力で逆らうことは出来ません。
私も睡眠リズムが崩れやすいので、もしかしたら「夜型(非朝型)」かもしれません…。

まあ、でも諦める前に夜間のスマホ利用を控えてみることにします。 スマホやPCディスプレイの灯りによって体内時計に影響が出ているのであれば、恐らく「朝型」と考えられますからね。

「朝型」じゃなかったとしても、夜間にスマホを使っても影響が無い、と考えればメリットかもしれません。


「夜型(非朝型)」の場合は、体内時計をリセット出来ないので少しずつ睡眠リズムがズレてしまいます。
ライフスタイルの方を自分の特性に合わせる必要があるでしょうね。

働き方改革」とやらがそうした部分までカバーしてくれるようになるのは一体いつのことになるのやら。
もっと研究が進んで社会的認知が進むと良いのですが…。