「ドイツを見習え!」という韓国さんこそドイツを見習って下さい、という話

今月、大阪で開催されるG20大阪城を背景に恒例の記念撮影を検討しているらしいのですが、韓国さんがNGを出してくるかも、という懸念が出てきているそうです。

5月23日付の朝日新聞は「G20記念撮影、背景は秀吉の大阪城 韓国反発の恐れも」(※有料記事)という記事内で「大阪城朝鮮半島を侵略した豊臣秀吉の居城で韓国の反発が予想され、今後調整が行われる可能性もある。」と伝えています。

過去には、2004年に鹿児島で行われた日韓首脳会談(小泉政権当時)の際、韓国側から「この場所が征韓論を主張した西郷隆盛の本拠地であること」を理由に韓国側から異議が提起されたことがある、とも伝えています。
韓国メディアもこの記事を引用する形で報道しています。


日本のメディアがわざわざ先回りをして報道する必要性を私は感じないのですが…それはともかく、仮に韓国側が大阪城を背景にした記念撮影を問題視してくるようなら、欠席で良いと思います。

昨年10月に済州島で行われた観艦式の海上パレードで、旭日旗の不掲揚を要求された日本海自は不参加という選択をしました。その際に韓国側は「帥字旗(帥子旗)」という旗を掲げていました。
真偽の程は定かでありませんが、この旗は豊臣軍と戦った李舜臣(イ・スンシン)のものと言われています。(諸説あり*1
彼は「抗日の英雄」の象徴らしいです。


D-Day 75th 記念式典

D-Dayとは軍事用語で、戦略上重要な意味を持つ作戦の開始日程を意味します。
一般的には、1944年6月6日に行われたノルマンディー上陸作戦(正式名:ネプチューン作戦)を指します。

75周年を迎えるにあたって、昨日5日に記念式典が行われました。
5年に一度の式典は、今年は英国で行われ(70thはフランス)、訪英中のトランプさんも参加されました。
連合国側の国家元首が居並ぶ中に、ドイツのメルケルさんの姿も見られました。
(前回はロシアのプーチンさんも居られたと思うのですが、今回は姿が見えません)

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画像はAFP通信の報道から


私は「ナチス」という魔法の小箱に全部を封じ込めて「開けるべからず」とすることで戦後処理を行ったのがドイツ(とオーストリア)だと思っています。
少なくともナチスを第一党として選び熱狂していたのはドイツ国民(とオーストリア国民*2)であったというのは事実なわけで、ナチスを歓迎する素地が少なからずあったはずです。

そこから目を逸らしたドイツを、私は「見習え」とは思いません。

が、韓国さんは何かにつけてドイツを引き合いに出して日本を責めます。

「未来的志向の日韓関係」とやらを体現するために是非、韓国のムンさんにはドイツのメルケルさんを見習って大阪城を背景に記念撮影に臨んで頂きたいと思います。


*1:他にも、1800年代に米国軍が江華島を襲撃した際に、本陣に掲げられていたこの旗を持ち帰ったという逸話があります。
この襲撃は、朝鮮が来航した米国船を撃沈した事件が発端となっており、この旗を掲げることは米国への当てつけと受け取られかねません。
取り扱い注意なのです。

*2:ヒトラーオーストリア出身のドイツ系民族で、1932年、33歳のときにドイツ国籍を取得するまではオーストリア国籍でした。
もともとドイツ系民族の国であったオーストリアは1938年3月にナチスが併合を強行した際、同系民族の国家統合を歓迎しています。