日本製品の代替え品紹介サイトの話

輸出規制を受けて、韓国では日本製品不買運動が加熱しています。
今までも何度も何度も日本製品不買運動は繰り返されており、その度に長続きせずいつの間にやらたち消えになっていました。

過去25年間のうちに4回の不買運動があり、その4回とも不発に終わっているそうです。
この辺りについてはこちらのコラムが詳しく触れています。


今回は今までとは違う、ということを示したいのか、それともカッとなった行動力の賜物か…「노노재팬(ノノジャパン;No No Japan)」というサイトが公開されました。
日本製品の代替え品情報を提供しているとのことです。
また、サイト利用者が自分で商品情報を提供できるようにもなっています。
生活用品、食品、家電製品、化粧品などなどのカテゴリがあり、18日現在、登録商品数は62件ほどあります。

文房具や化粧品などは慣れるまでのほんの少しの違和感を乗り越えられれば代替え可能でしょうが、不買や代替えは「無理なく行える」ものでなければ長続きしません。
人間は我慢し続けることに過剰なストレスを感じるので、嗜好品などは継続させることが難しいです。
他にもセキュリティー会社やプロ、セミ・プロユースのスポーツ用品、成績に直結する学習塾などは気軽に乗り換えられるものとは思えませんが、どこまで頑張れるでしょうか。


日本語狩りも行われているようですが、こちらは日常的に行われていることなので今更です。
ただまあ、お祭りに乗り遅れないように若干いつもより「過激」になっている感はあります。
少し前に京畿道(キョンギド)教育庁が管内の公立学校に「本人が考える日帝残滓の概念」や「どうやって精算すべきか」とするアンケートを取りました。
ですが、上記の太字部分は日本統治時代に導入された概念語で、この言葉自体が「日帝残滓」というのは皮肉な話です。

本気で日本語を排斥してしまうとニュースなどの情報媒体を始め、教育現場が大混乱します。


今の日本において、不買運動が大々的に起こるような風景は想像できません。
個人レベルではあるでしょうが、わざわざモノを買ってきて叩き壊すようなパフォーマンスには幼稚さすら覚えます。

ところが韓国の不買やら日本語排斥やらの動きには、どことなく戦前・戦中の日本を彷彿とさせる部分があるように感じます。
一言に「嫌韓」と言っても色々な主旨のものがあると思いますが、比較的広く一般に拡がっている今の韓国への忌避感としては、この「戦前・戦中の日本を見ている気分」にさせる所が関係しているのかもしれません。