フロート選びに注意の話

今年の7月は涼しかったのでこのまま冷夏になるかと思われましたが、8月を目前にして急に暑くなってきました。
海難事故が増える季節です。
海辺で遊ぶ際には、最低限の予防と対策には敏感になっていて損は無いと思います。


国民生活センターが子供の人形(身長100cm、体重15kg)を「白鳥型」のフロートに乗せて流される速度のテストをしたところ、風速2〜3メートルのとき2分で50メートル流されるという結果がでたそうです。

同時に「サーフボード型」、「イルカ型」なども試したそうですが、「白鳥型」はそれらの2倍以上の速度になったとか。
フロートの背が高い方が風の影響を強く受けるためだろうと思われます。

白鳥型は可愛いので人気ですが、安全面を考えると海で子供に使わせるのは少し考慮が必要かもしれませんね。
どうしても使わせたいときは、フロートOKのプールにしときましょう。


海辺の事故と言えば、離岸流も気を付けたところです。
万が一巻き込まれたときは、流れに逆らうのではなく岸と平行に泳ぐことが基本です。

泳ぎに多少自信があっても人間の泳力では離岸流に逆らうことは出来ませんので、離岸流の範囲から出ることを優先するのが大切だそうです。
いち早く離岸流の外側に出て、それから岸を目指しましょう。

もう一つの方法として、流れに身を任せて沖に流されてから救助を待つ、という方法もあります。

いずれにせよ、離岸流に逆らって泳いでも力尽きて溺れる可能性が高くなります。
水難事故の生存率はいかに体力を消耗しないかに掛かっています。