7月の訪日外国人数の話

7月の訪日外国人数の推計値が発表になりました。
前年同月比5.6%増の299万1200人です。
7月までの累計人数は1962万4800人で、これは2015年の年間人数(1973万7409人)とほぼ同規模です。


  • 国・地域別訪日人数
数(人) 伸び率(%)
韓国 561,700 -7.6
中国 1,050,500 19.5
台湾 459,200 -0.3
香港 216,800 -4.4
タイ 73,200 -1.6
シンガポール 21,700 1.5
マレーシア 23,000 -0.4
インドネシア 25,200 -4.9
フィリピン 37,800 30.5
ベトナム 40,800 21.8
インド 13,200 6.2
英国 28,900 9.0
フランス 34,600 4.0
ドイツ 18,600 8.4
イタリア 13,600 0.4
ロシア 9,000 15.9
スペイン 15,800 17.2
米国 156,900 6.9
カナダ 29,300 7.5
豪州 34,900 3.1


目立つ減少としては、韓国(-7.6)、香港(-4.4)、インドネシア(-4.9)

韓国については今の日韓関係を考えれば減るのは当然です。
…が、騒がれている割に思ったほど減っていなかったな、というのが正直な印象です。

香港は3連休の祝日の旅行需要が6月に移ったこと、またデモなどでゴタついていますから、その影響も少なからず考えられます。

インドネシアが4月から4ヶ月連続で前年比マイナスに転じています。ラマダンのタイミングだったり、エアアジアジャカルタ-成田線の運休によって座席数が減ったことが要因として考えられます。


伸びたところで目立つのは、 中国(19.5)、フィリピン(30.5)、ベトナム(21.8)、ロシア(15.9)、スペイン(17.2) あたりが2桁代の伸びとなっています。

中国はビザ緩和に加え、夏季休暇シーズンによる旅行需要と思われます。

フィリピンは7月に新たにマニラ-関西線が就航しました。

ベトナムでは夏季休暇シーズンの旅行需要と、ラベンダーやヒマワリなどの花を鑑賞することを目的にした訪日ツアー商品が好調です。


というわけで、人数という数字の上ではマイナスをカバーして順調にプラスを伸ばしています。