ソースコードを検証したところで、安全は確認できない話

Huaweiさんが日本政府にソースコードを公開する用意があることを示したそうです。
何のソースか分かりませんが、恐らく5Gインフラに関する機器のファームウェアあたりでしょうか。

日本政府が独自にリスク検証することで懸念を払拭できるように、という建て前のようですが、逆の見方をすると、これにより 日本政府による安全の「お墨付き」 を付ける狙いがあるとも言えます。

幸いなことに「特定の企業のソースコードを政府が検証する立場にない」として取り合わない方針です。賢明な判断です。


一部報道ではソースコードのことを「設計図」と表現していますが、ソフトウェアは通常、設計図(ソースコード)から組み立てられた(ビルド、コンパイルを経た)バイナリという状態で製品には組み込まれています。
検証用に提出されたソースコードが、果たして本当に実際の製品に組み込まれているバイナリの元になったものなのか、ということについては確認のしようがありません。


結局はHuaweiさんの自己申告に対して政府が公式に安全認定を与える、という図式になりかねない可能性があるわけです。