「慰安婦は売春」発言のリュ教授に謝罪の意思はない様子の話

延世大学の発展社会学の授業中に「慰安婦は売春の一種」といった主旨の発言をしたリュ・ソクチュン(柳錫春;류석춘)さんですが、学報紙の取材に対して「間違っていなければ謝罪の必要はない」と応じたのことです。


ニュース1の記事から一部引用します。

25日、延世大学報紙「延世春秋」によると、リュ教授は「『気になるなら(学生に)やってみるか?』という言葉に『調査を』という目的語を使わなかっただけなのに、売春を勧誘したと解釈して、私を破廉恥な人間として追いやっている」と悔しさを吐露した。

「授業を聞く学生の立場としてそのように感じることができた」という反問にリュ教授は「女性が被害を主張すれば問題になるのが現実」としながら、「私としては直接の言葉*1もなく、意図せず解釈を変え、侮辱感を感じたと言われたら、どう対応すれば良いのか」と答えた。
(中略)
リュ教授は「慰安婦論議」についても「民間で行われた売春の性格も強い」とし「日本が当時、韓国の女性を強制的に慰安婦にしていたと考えているのだが、そうではない証拠が多い」と改めて主張した。

彼は「慰安婦は自発性があったと思う」とし「もちろんその当時、やめることは難しかったことは認めるが、自発性があったと主張しても説得力があると見ており、これは私の良心であり、学問の自由」と強調した。

ニュース1「'매춘망언' 류석춘 "잘못한 게 있어야..사과할 일 없다"(「売春妄言」リュ・ソクチュン「間違ったことがなければ...謝罪することはない」)」より一部抜粋


問題発言の一つとされている「気になるならやってみろ」というのは、正確には「気になるなら調査をしてみればいい」という主旨の発言だった、というのがリュさんの言い分のようです。

「調査」という目的語を省いたがために「売春斡旋」と誤解され、更にその場で本人による抗議があれば誤解を解くといった対応のしようもあっただろうが、そうではなく別の場所で女性が一方的に被害を主張してしまった、というわけです。

もう一方の「慰安婦は売春」発言について…恐らく、韓国世論的にはこちらの方が許せないのではないかと思うのですが、そちらについてはハッキリと謝罪の意思は無いようです。


問題の発端となった発展社会学の講義は現在休講措置が取られ、延世大学の学生会と卒業生は声明を出し、大学側に教授の罷免を要求しています。
更に正義記憶連帯も声明を出し、法的手段(恐らく名誉毀損)を検討しているとか。


*1:該当生徒からの抗議の言葉と思われる。