「反日は『道徳的』」「手軽な『愛国』」という話

産経新聞さんが、「韓国で反日は『ちょっといいこと』」と考えられていることが不買運動が続く本当の理由、とする記事をアップしていました。
韓国には 反日は『道徳的』」「手軽な『愛国』」 といった考え方がある、という指摘です。


(前略)

韓国では「ヌンチ」という言葉がよく使われる。ヌンは目のことで、他人の視線や顔色を読み取って振る舞うことを「ヌンチが速い」(気が利く)といって上手に社会を生きる能力とみなされる。皆がすき好んで不買をしているというより、ヌンチが怖く、大手を振って日本製品を手にできない事情も大きい。

(中略)

日本製品購入が「後ろめたいこと」と認識される半面、若者を中心に、不買運動は街のゴミを拾ったり、電車やバスでお年寄りに席を譲ったりする道徳的で「ちょっといいこと」とみなされているようだ。

(中略)

慰安婦問題をめぐる集会を取材した際、20代の男性は、日本製ではなく、韓国製の文具を買うなど「ちょっとした不買を率先してやっている」と誇らしげに語っていた。
日本人を敵視しているわけではなく、慰安婦問題などで解決と謝罪を求める韓国民の「メッセージをあくまで安倍晋三政権に伝えるためだ」とも強調した。

(中略)

韓国で続く日本製品不買運動親日は絶対悪だ」と教え、日本擁護への後ろめたさを植え付ける一方、「反親日」的行為を手放しで評価する韓国ナショナリズムのひずみを端的に示しているといえそうだ。

産経新聞「【劇場型半島】韓国で反日は「ちょっといいこと」 不買運動が続く本当の理由」より一部抜粋


「ヌンチ(눈치)」っていうのは、日本語で言うと「空気を読む」くらいでしょうか。
あと、周りに合わせるって意味では「長いものには巻かれろ」的な意味が含まれる場合も。


「No 安倍」と言いつつ、「No Japan」を掲げて日本不買運動を行う思考回路の背景には、やはり「道徳的」や「愛国」という意識があるのだろうと思います。

道徳的であることが正しい韓国においては、もちろん「愛国」も道徳的な行動ですから正しいと判断されます。
「正しいことをしている」という意識は脳科学的に強い快感を生むのだそうです。


「韓国旅行に行ったけど、反日なんてなかった」という意見もありますが、そんなのは当たり前です。
一般の飲食店の店員やタクシー運転手が、客が日本人という理由だけでサービスを拒否したり、何らかの危害を加えるようなら完全に頭のおかしな人です。「誰でも良かった」という通り魔レベルの行為です。
そうなったら「渡航中止勧告」になっているでしょう。


韓国における「反日」は、「愛国」と表裏一体になった無意識のものです。
ですから 「愛国」を示すには「反日」するしかなく、それが憲法に書かれた国家理念です。

韓国では右も左も「反日」と言われるのはこのためです。