三重大学で白紙で出したレポートが「満点」評価された話

三重大学には「忍者の歴史」という授業があるのだそうです。
授業で伊賀流忍者博物館を訪ね、そこの感想をレポートにまとめる課題が出されたそうなのですが、1年生の女子学生が「白紙」で提出したレポートで満点評価を貰ったという記事がBBCにあがっていました。

一見白紙に見えたこのレポート、実は炙り出しを使って書かれていたのだそうです。


「忍者の歴史」担当教授の山田雄司教授は、レポート課題を出すに際して「創作点」を設けていました。
それを聞いた女生徒は、スーパーで買ってきた大豆をミキサーで砕き、油を絞り出し、水で薄めて作った大豆油を使って、筆と和紙でレポートを作成しました。
炙り出しは、水分が蒸発すると文字が見えなくなるので、完成したレポートに学籍番号と氏名と「あぶってお読み下さい」とメモを添えて提出したそうです。


教授が持ち帰ったレポートをガスコンロで炙ったところ見事文字が浮き上がり、文句なしの「満点」評価を得ました。
実は内容は全部読まれていないそうです。
一度炙り出された文字は二度と消えないので、山田教授は最後まで炙ってしまうのが勿体無いと感じてしまったそうです。


忍者炙り出しという発想の勝利ですね。
もっとこういう、内容を以外を積極的に評価していくような学習環境が低年齢のうちから整えば良いなぁ、と感じます。


炙り出しは大豆油以外にも、ミカンやレモンの果汁、お酢などでもできるようです。
要は、液体を塗った部分が紙より先に焦げれば良いので、厚手の紙を使うのがポイントです。
何か秘密の手紙をやり取りしたいときには活用して下さい。