ブタとサルのハイブリッド種の話

中国・北京にある研究所がブタとサルの混合種を作成することに成功したそうです。

1週間以内に死亡したそうですが、昨年の「ゲノム編集双子*1」に次いで道徳的・倫理的問題が提起されています。


ソースは頭条日報の記事からです。リンク先で写真が見られます。(見た目はただのコブタさんです)


ブタは臓器の大きさが人間に近いため、再生医療分野において「体内で人の臓器を作らせる」という研究が行われています。

今回のハイブリッド種は、こうした事情を踏まえてブタの臓器を培養する能力を向上させることを目的としているそうです。


4,000個以上のブタの胚にサルの細胞を加え、そのうち10頭が生まれています。
生まれた子豚の外見は完全にコブタさんでしたが、サル由来の細胞がちゃんと確認できたとのことです。
ですが全て生後1週間以内に死亡し、死因は不明です。


目指している最終目標は、人間から人間への臓器移植を無くすこと、すぐに使用できる人間の臓器を培養できることとされており、確かに臓器提供待ちの長い列に並んでいる人たちからすると夢のような研究かもしれません。


*1:2018年11月に中国の賀建奎・南方科技大学副教授が、HIVに耐性を持つよう遺伝子を編集・改変された双子の女の子が誕生したという発表を行った。
その後、中国当局により研究が禁止されたが、副教授と双子の消息は不明。