10月の訪日外国人数の推計値が発表になりました。
前年同月比5.5%減の249万7千人です。
10月までの累計人数は 2691万4,400人(伸率3.1%) となりました。
- 国・地域別訪日人数
国 | 数(人) | 伸び率(%) |
---|---|---|
韓国 | 197,300 | -65.5 |
中国 | 730,600 | 2.1 |
台湾 | 379,633 | 9.0 |
香港 | 180,600 | 6.6 |
タイ | 145,300 | 23.2 |
シンガポール | 41,900 | 19.3 |
マレーシア | 48,900 | 24.9 |
インドネシア | 34,100 | 20.7 |
フィリピン | 64,700 | 36.7 |
ベトナム | 46,500 | 18.0 |
インド | 13,900 | 1.2 |
英国 | 68,400 | 85.6 |
フランス | 39,500 | 15.1 |
ドイツ | 26,300 | 5.8 |
イタリア | 14,700 | -2.4 |
ロシア | 14,300 | 32.7 |
スペイン | 13,700 | -2.8 |
米国 | 153,400 | 6.5 |
カナダ | 37,700 | 11.7 |
豪州 | 51,600 | 8.8 |
韓国(-65.5%) は大きいですね。
日本旅行ボイコットは順調なようですが、真っ先に打撃を受けているのが、韓国国内の旅行代理店だというのが皮肉な話です。
イングランドがラグビーW杯決勝まで進んだことにより、英国(85.6)は高い伸び率を継続しました。Brexitによる混乱があるとは言え、来年の東京2020に向けて訪日プロモーションが盛んに行われていることも影響しているかと思われます。
豪州(8.8%)、カナダ(11.7%)もラグビーW杯による効果と思われます。
中国(2.1%) は10月としては過去最高の訪日人数です。
9月の前年同月比25.5%という高い伸び率に比べると見劣りする数字になりましたが、台風19号の影響によるものと思われます。
中国国内では日本の気象庁が発表した内容がSNSを介して随分拡散されたようです。
台湾(9.0%) は昨年は連休とならなかった国慶節が4連休となったことで、旅行需要が増加したものと思われます。
香港(6.6%) のデモは未だ続いていますが、10月としては過去最高となりました。
東南アジアでは タイ(23.3%)、シンガポール(19.3%)、マレーシア(24.9%)、インドネシア(20.7%)、フィリピン(36.7%)、ベトナム(18.0%)、インド(1.2) と、全地域で10月としては過去最高の訪日人数となりました。
欧州では、継続的に訪日プロモーションが行われており、それによる訪日人数が増加傾向にあります。
ラグビーW杯の影響で航空券価格が高騰しており、そのためにW杯に参加していないイタリア(-2.4%)、スペイン(-2.8%)の訪日人数は前年同月比を下回ったものと思われます。
人数という数字の上では前年同月比を下回りました。
このままのペースでいけば年間人数3,000万人は超えます。今の所は堅調に推移していると見て問題ないと思われます。
かねてより日本を安売りすることに反対の私は、旅行者人数より消費金額が大事だと思っているので、年に1度発表される消費動向に注目しています。
今の所、韓国人観光客の減少による影響は、さして無いのではないか、というのが予想です。