朝鮮半島3月危機説の話

北朝鮮について、韓国メディアで報道されている楽観論を紹介してきましたが、全く逆の見方を示しているところもありましたので紹介します。

3月あたりに緊張状態が高まるのでは、という評価です。


ニューシスの記事からです。

朝鮮半島3月に危機説..「北の戦略挑発、緊張造成の可能性高く」


(前略)

アサン政策研究所は3日、「北朝鮮労働党中央委員会総会の結果の分析」のイシューブリーフを通じて「新年会議を代替えした労働党総会議の結果報道は、米国と強 対 強の対決をしてみたいという金委員長の意思表現であり、これにより今年一年、韓半島に軍事的緊張が造成される可能性が高くなったことを示唆している」と述べた。

研究員は総会議の結果について「金正恩北韓国務委員長は、今年、米国との対決構図を形成することを予告し、自力厚生を介して経済を成長させ、これを土台に核武力を保有する事実上、核保有国路線を取っているようだ」と評価した。

(中略)

「米国が制裁緩和措置を先に示す可能性がない状況であるため、北韓は米国を非難し戦略挑発にいく」と予想した。

挑発時期については3月危機説を提起した。国防総省は、金正恩国務委員長の誕生日の1月8日から金正日前国防委員長の誕生日の2月16日の間になると予想したが、1月と2月は短距離ミサイルなどを発射して緊張を高める可能性が高いという観測である。通常、2月末から3月初めに韓米連合軍事訓練が実施されるため韓半島の緊張が高まる。

(後略)

ニューシス「한반도 3월 위기설.."北 전략 도발, 긴장 조성 가능성 높아"(朝鮮半島3月に危機説..「北の戦略挑発、緊張造成の可能性高く」)」より


アサン政策研究所というのは、朝鮮半島の平和と南北の統一を助長するための研究を行っているシンクタンクだそうです。


挑発行為が激しくなるのか、大人しくなるのか…それは何とも言えませんし、正直どっちでも良いです。

どちらにせよ変わらないことは、北の核開発は現在進行形で継続中であり、いつか完成するだろうXデーがあるということです。
今の所、時間は北の味方です。
困ったことに、米国にせよ韓国にせよ、もちろん日本にも止めるための有効な手立てがありません。(中国やロシアの本音=思惑は不明)


こんな話をすると「お前は何か起こることを期待してるのか?」なんてあらぬ誤解を招くかもしれませんが、それだけは無いと断言しておきます。
日本のすぐ近くでドンパチが発生するなんて御免です。決して他人事では済みませんので。