予防のためとは言え、マスク着用が危険を招く場合もある、という話

新型コロナウィルスだけでなく、この時期は季節性インフルエンザ予防にマスクを着用する場合がありますが、場所によっては危ないかもしれません。

NYでマスクを付けたアジア系の女性が通行人に暴行を受けたそうです。
そのうち起こるだろうとは思っていましたが…やはりアメリカですか、そうですか。

ニューズウィークの記事twitterに投稿された動画が見られます。
twitterでは「フェイク」を疑う人も居るようですが…どうでしょうね、フェイクならもっと上手く作りそうですけど。
いずれにせよ、あちこちで謂れのないアジア系忌避が起こっているのは確かでしょう。


東洋医学の基本は「未病」です。病気を未然に防ぐ、病気になりにくいように体質を改善する、などがありますが、マスクも同様です。病気感染の予防にマスクを使うことに、日本人は何の疑問もないですよね。
中国人、韓国人もこのあたりの感覚は似ていると思います。

西洋医学の基本は「治療」です。不調には必ず怪我なり病気なりの原因があり、病名を確定し、悪い所を取り除く、という考え方です。
そのため、既にマスクをしている人は、何らかの病気に罹患している、という発想になるようです。

この人を擁護するつもりは欠片もありません。彼がやったことは無知に裏打ちされた明らかな暴力行為です。
きっと彼にはマスクをした女性が↓こんな風に見えていたのでしょう。

f:id:Ebiss:20200206183753p:plain:w300
「メディコ・デッラ・ペステ(medico della peste)」。
17世紀頃のペスト患者専門医師。
長い鼻の部分に香草などを詰め込み、悪性の「瘴気」から身を守っていた。


私が女性の立場でもアメリカではマスクをします。日本では付けなくても、アメリカでは付けると思います。
なぜかというと、アメリカ人は自分が病気になってもマスクをしないからです。

例えインフルエンザでもマスクをする人は稀です。
そのせいか、今シーズンは既にインフルエンザの罹患者は1900万人、死者は1万人を超えています。(日本の昨シーズンの死者は約3,300人)


もちろん、新型コロナとインフルエンザを単純に比較はできません。
まず死亡率が違いますし、決定的な違いは新型コロナウィルスにはワクチン、治療薬が無いということです。
ですから単純に罹患者数や死者数だけを比較してどうこう言うことは出来ませんが、感染力で言えばインフルエンザの方が強いと予想されています。
であれば、インフルエンザに対してもそれなりにパニックを起こしていないと矛盾しているんですよね。


この事件だけでなく、欧州などで起こっているアジア系に対する態度は、常日頃から燻っていた彼らの「差別欲求」が「新型コロナウィルス」という根拠により正当化されただけのような気がします。
まあ、なんの根拠にもなっていないので、ただのヘイトですけど。
被害女性には速やかに被害届けを出して頂きたいです。