掃海艇を見に行った話

ちょっと前に掃海艇(機雷を処理する任務の船)の一般公開に行ってきました。 「すがしま」型の「とよしま」さんです。
申し込み不要で、中まで見せてもらえます。
あと、お土産にペーパークラフトをいただきました…が、なぜかF/A-18という不思議。


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遠目でパッと見ただけでは分かりませんが、掃海艇は木造船です。

機雷にはいくつか種類があるそうで、「磁気機雷」というタイプの物は、金属が帯びる磁気に反応して起爆するのだそうです。
そのため磁気機雷対策として木材(と強化プラスチック)を使った船が使われています。鋼鉄製に比べて船としての寿命は短いそうです。


上甲板には20㍉機銃が設置されています。

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「係維機雷」という、錘で海中に沈めてあるようなタイプのものは、カッターを使って機雷と錘を繋ぐワイヤーを切断した後、浮き上がってきた機雷をこの20㍉機銃を使って爆破処理するそうです。

他にも機雷処分具を使った方法、場合によってはダイバーが潜って対処する方法などがあるそうです。


案内役と警備役を兼ねた自衛官の方々が各所に配置されていて、こうした訳が分かっていないド素人にも丁寧に説明してくれます。


変な言い方かもしれませんが、人気って大事だと思うのです。
人気がある、ということは関心が高い・注目が集まりやすいということで、関心が高ければそれだけ自衛隊の必要性(安全保障への意識)や任務への理解も得られやすいということです。

日本人の中には「国防不要論」と思われるような意見を述べる人が一部にいますから…。
国防を担っている組織が、守っている国や国民の理解を得られないなんて、そんな悲しいことはありませんものね。

自衛官の方々の丁寧な対応には「人気=国民からの支持のバロメータ」という意識が、きちんと共有されているような印象を受けました。