誰と戦ってるの?と聞きたくなる選挙戦ポスターの話

最初見た時、映画のポスターか何かだと思いました、マジで。
4月15日に行われる韓国の総選挙のポスターなのですが、「総選挙は韓日戦」と位置付け親日候補の粛清を訴えています。

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「民族のアイデンティティを問う!!!」
「精算できなかった親日派100年の歴史」
「2020年4月15日 反民族上の裁判が再び開かれる!」

今回の総選挙は立候補者から事前に「親日賛美禁止法」について意見を聴取し選挙前に公表するという話がありました。
それを象徴するようなポスターです。

もちろん、公式のものではなく与党支持者が制作してオンライン上で共有しているものですが…有権者がそうした視点を望むのであれば、候補者はそれを踏まえた選挙戦略を練るものじゃありませんか?


世界日報の記事からです。

「4月の総選挙=韓日戦」ポスター登場…日韓関係総選挙変数として浮上するか


4月、21代国会議員選挙を控えて韓日関係が選挙変数になる可能性が提起されている。政府内外では、韓日軍事情報保護協定(GSOMIA・ジーソミア)効力終了の可能性が提起されるだけでなく、いくつかの与党支持者は「4月の総選挙は韓日戦である」とポスターを制作して、オンライン上で共有するなど雰囲気を盛り立てている。

(中略)

与党支持者も来る4月の総選挙を韓日戦として盛り上げようとの動きが現れている。昨年「検察キャンドル集会」を手動した支持者が集まったカフェ*1や進歩*2性向のオンラインカフェなどで4月の操船処韓日戦に例えるポスターが共有された。

(中略)

先立って昨年、民主党シンクタンクである民主研究員は、日本の輸出規制で浮上した韓日葛藤が来年の総選挙に肯定的な影響を与えると分析した報告書を民主党議員に配布して議論を起こしていた。
民主研究員は、昨年7月に民主党議員らに送った「韓日葛藤に関する世論動向」というプライベート報告書を通じて「日本の無理な輸出規制で巻き起こった韓日葛藤への各党の対応が総選挙に影響を与える、という意見が絶対多数」と「解決策も原則的な対応を好む意見が妥協的な方法よりも多い。私たちの支持層(2040、進歩)だけでなく、スウィング層(50代、中道、浮動層)も原則的な対応を好む」とした。それとともに「日本のホワイトリスト排除への対応にジーソミア破棄に関しては、韓国党の支持層を除いて、すべての層で支持率が高く表れる」と述べた。

(後略)
世界日報「‘4월 총선=한일전’ 포스터 등장… 한일관계 총선 변수로 부상하나(「4月の総選挙=韓日戦」ポスター登場…日韓関係総選挙変数として浮上するか)」より一部抜粋


一般的に総選挙では外交政策より国内政策…特に経済政策や社会福祉政策の方が注目度は高くなる傾向にあるはずなんですけどねぇ、生活に直結することなので。


他所様の国の選挙ではありますけれども、日韓関係がこんなですし、代表的な候補者がどんなことを言うのかくらいは見ておきたいなと思っておりました。
外交問題についてどんなことを言うのでしょうか?俄然興味が湧いてきました。
これだけ「韓日戦」と盛り上げておいて、何も言ってくれなかったら それはそれでおもしろい…それも寂しいですね。


*1:オンライン・コミュニティ。NAVERやDaumなどにある。

*2:左派