韓国の法務部が過去20年間の性犯罪の特性を分析したところ、ここ最近、スマートフォンによる盗撮が急増しており、再犯率も75%と非常に高いことが分かったそうです。
その他にも、強制わいせつの再犯率も70%を超えており、非常に高くなっています。私はむしろこっちの方が驚きました。
手段として飲酒・薬物利用による再犯が45%となっています。これは、以前フランス外務省が韓国渡航者に向けて出ていた「ムルポンに注意」にも関係する話です。
ニューシースの記事からです。
「スマートフォン盗撮」犯罪5年ぶりに6倍に急増..再犯率75%
(前略) 法務部は最近、過去20年間の性犯罪者7万4956人の性犯罪者と再犯罪者2901人の特性を分析し、発行した「2020 性犯罪者白書」にこのような内容が盛り込まれたと26日、明らかにした。 まず全体の再犯者の36.5%である1058人が既存と同じ場所で犯行を犯した。 発生場所に分類すると、▲地下鉄・電車62.5% ▲入浴場・健康ランド・サウナ60.9% ▲バス53.1% ▲公衆トイレ44.8% ▲自身の住居37.2%などの順だった。 (中略) 過去2013年に412件にとどまっていたカメラなどを利用しての撮影犯罪は、過去2018年に5.8倍に増加し、2388件だった。犯行年齢は20代が27%、30代が39%と、全体犯罪者の中で20〜30代が66%に達した。これらのうち、56.5%が罰金刑の処罰を受けた。 特に違法撮影犯罪の再犯率は75%に達し、最も多かった。このほか、強制わいせつが70.3%、 公共密集場所わいせつ*1が61.4% で他の犯罪に比べ、同様の犯行を犯す割合が高かった。 犯罪発生時間帯で見ると、午前3時から6時までの間に同種の再犯率が28.1%と最も高く、犯行手段として睡眠・飲酒・薬物利用による再犯率が45.1% で最も多くの数値を示した。 (後略) ニューシース「'스마트폰 몰카' 범죄 5년만에 6배 폭증..재범율 75%(「スマートフォン盗撮」犯罪5年ぶりに6倍に急増..再犯率75%)」より一部抜粋
日本では統計の取り方が違うので同様の数値は見つかりませんでした。
が、強制わいせつについては犯罪白書に罪名別の分析データがあります。
平成30年の1年のみのデータになりますけれども、韓国の強制わいせつ再犯率70.3%と比べると、日本で(少なくとも検挙されているケースで)は、性犯罪の再犯率は高いとは言えません。
たまにある、性犯罪の前科者にGPSの装着を義務付けようという議論において、「再犯率」という数値を根拠にするには合理性に欠けることが分かります。(まあ、犯罪の特性上、気持ちは分かりますが…)
韓国には個人情報登録制度というのがあり、対象となっている性犯罪において有罪になった人の個人情報を登録し、一部を公開したり地域住民に通知したりしています。
にも関わらず、これだけ再犯率が高いわけですから、システムとして抑止力になっているのかは疑問です。
日本で性犯罪抑止を本気で考えるのであれば、「再犯率の高さ」によるGPS装着は根拠が薄弱であること、韓国では情報公開しているにも関わらず再犯率が高いこと、これらを踏まえて考えないと意味がないですね。
*1:チカン行為