COVID-19各国の感染者数と死亡率の話

私は疫学の専門家でも感染症の専門家でもなんでもありません。
あくまで、公表されている数字から考えられる可能性、という程度の話です。
また、患者本人に基礎疾患があった場合は症状が重篤化する可能性が高くなりますが、そのあたりは考慮していません。


まず、2月29日時点でWHOが公式に発表している感染者と死亡者のデータを元に死亡率を出してみます。
全ての地域ではなく、ある程度の数の患者数、死亡者数が発生している地域のみに限定します。
※感染者数と死亡者数はWHOのデータですが、死亡率は私が勝手に計算した数字です。

国・地域 感染者数(人) 死亡者数(人) 死亡率(%)
韓国 3,150 17 0.53
イタリア 888 21 2.36
ダイヤモンド・プリンセス 705 6 0.85
イラン 388 34 8.76
日本 230 5 2.17
中国 79,394 2,838 3.57


この表から分かることは、韓国とダイヤモンド・プリンセスの死亡率が相対的に低いということです。
(もちろん、まだ収束していませんので、これから変化する可能性はあります)

両者の共通点は、感染経路・地域が限定できている、ということが挙げられます。
ダイヤモンド・プリンセスについては、船内で感染が発生しましたので、船内および乗客乗員と限定することが出来ました。
(もちろん、検閲過程で不備は多々起こっていましたが)一定の封じ込めは成功していたと見ることができます。
韓国についても、某教会の特定地域の集会参加者、という形で限定されています。

地域を限定することで症状が出た場合に迅速なケアを行うことが出来たため、死亡率を下げている可能性があります。
一方で、その他の地域の患者については、症状が出てから確定まである程度の時間ロスが発生します。その間に重篤化するケースは否定できないと思います。


とは言え、国内での感染ケースを考えるなら、この両者との比較は適切とは言えません。受け入れ体制の整備に違いがありますから。

ということで…イランは少し数字が高いですが…日本、イタリア、中国あたりの2〜4%くらいの死亡率が今の所、平均的なのかな、という感じがします。

たまに、日本の感染者の数は妥当なのか?という疑義が出ているようですが、死亡者数が正しいのであれば、別に変ではない気がします。
まあ、世界各国、潜在感染者はもっといる、と言われていますけれども。だったらもっと死亡率は下がりますね。


感染したと思い込んで自○をした(韓国)、とか治療を受けられなくて自○をした(中国)というニュースがありますが、こんな極端な選択は絶対に駄目です。(この件についてはメディアの報道していの責任もあると思うんですけど…)

8割程は軽症で、治療せずとも勝手に回復すると言われていますし、治療って言っても対処療法です。取り敢えず、罹ったからって簡単には死にません。