青瓦台関係者(?)がチャイナゲートを否定した話

朝鮮族(中国に住む朝鮮民族)が韓国国内でインターネット世論工作を行っている、とする「チャイナゲート( 차이나 게이트)」問題が急に持ち上がってきました。
(自称)朝鮮族の一人が暴露したそうです。

投稿には中国団体のチャットルームのスクショなどが添付されていますが、あんな画面はCSSとHTMLの知識が齧った程度でもあれば作れますから、真偽の程は分かりません。(LI○Eの投稿画面も作れます)

それほど大きな騒ぎになっているわけではありません。(そもそも、ネット工作なんて珍しくもないですし)
が、真偽の確認以前に告訴に動いたり、議員からは海外接続表示制を導入すべき、という声が挙がったりはしているようです。


朝鮮日報の記事によるとチャイナゲートの発端は「私は朝鮮族だ。真実を話したい」と題したイルベへの投稿からです。
朝鮮族と韓国で学ぶ中国人留学生がネイバー*1の記事のベストコメントや女性中心サイトに投稿されるコメントを操作している」「韓国では現政権や中国を擁護する極端な親文在寅のネットユーザーの相当数は朝鮮族」といった内容が含まれていたそうです。


現在、韓国では「文在寅弾劾派」と「文在寅支持派」が国民請願合戦を展開しています。
その最中にこうした疑惑が提起されたことで、文在寅支持派」もチャイナゲート(朝鮮族の関与)では?とした疑惑が持ち上がっています。

聯合ニュースの記事によると、青瓦台関係者はこれに対して「中国からの接続は0.02%」という数字出し、否定したそうです。

青、「チャイナゲート」否認…「大統領の応援請願、中国の接続0.02%」


(前略)

青瓦台の関係者はこれに対して「ムン大統領を応援するという請願に訪れたトラフィックを地域別に分類してみると96.8%が国内からの流入だった」とし「米国から1%、中国から0.02%流入した」と明らかにした。

この関係者は「2月の一ヶ月間、大統領府のホームページの履歴を見ると96.9%が国内の訪問者であった、米国で0.9%、ベトナム0.6%、日本で0.3%、中国の訪問した割合は0.06%であった」と説明した。

それとともに「2019年の一年全体を見ても中国からの接続の割合は月平均0.1%」と説明した。

(後略)

聯合ニュース청, '차이나게이트' 부인…"대통령 응원청원 중국 접속 0.02%"(青、「チャイナゲート」否認…「大統領の応援請願、中国の接続0.02%」)」より一部抜粋


以下、なぜかこの「青瓦台関係者(匿名)」は「コロナ関連でフェイクニュースが流布されている!」という話を始めます。
はっきりとは書いていませんが、要はこの「チャイナゲート」もコロナ関連と同列のフェイクニュースだと言いたいのでしょう。


この関係者が持ち出した0.02%という数字はあくまで青瓦台の国民請願掲示板についての数字です。
インターネット全般で見れば、ネット工作を行っていないと考えるほうがむしろ不自然では?というご時世ですけどね。


*1:Yahoo!ジャパンに相当する韓国のポータルサイト