「養老の滝」ならぬ「ワインの蛇口」の話

養老孝行伝説には、孝行息子が酒好きの老父のために酒の滝を毎日汲んで帰る話が出てきます。それを「孝行」と見なすわけです。お酒の飲み過ぎは身体に悪いので本当は「孝行」じゃないですよね。


と、まあそれはともかく、養老孝行伝説の滝を「養老の滝」と言います。お酒の滝です。酒好きにはきっと夢のような滝でしょうね。

滝ではありませんが、イタリア北部の街で民家の蛇口からワインが流れる、という不思議な現象が起こったそうです。
わざわざ滝まで汲みに行かなくて良いので若干有り難みは薄れるかもしれません。


エミリア・ロマーニャ州にあるカステルヴェトロという町です。ロマーニャ州はワインの産地として有名です。

地元の醸造所が「ランブルスコ・グラスパロッサ」という銘柄のワインの瓶め作業をしていた際に、不具合で町の水道管網に流れ込んでしまったとか。
瓶詰め装置のバルブの故障らしいので、逆流したんでしょうね。
民家20件の水道の蛇口から約1000リットルが3時間程流れたそうです。


元が飲み物ですし、健康被害も無いようですから笑い話で済んでいます。
特にイタリアではCOVID-19が急速に拡大しており、連日気が重くなる報道が多い中なので、副町長はこの珍事を「笑みがこぼれるような軽はずみな出来事」と歓迎しているようです。



Plumbing issue causes wine to flow from faucets in Italy