日中韓、3カ国がコロナ情報共有のための電話会議を行ったそうです。
これにより
- 心臓・肺・呼吸器・血管系・がん疾患のある人は重症化する危険性
- 無症状患者は治療せずに完治可能
- 18歳以下の発生件数と重症化件数が低い
ことが確認されたそうです。
ニューシースの記事からです。
韓中日、本日コロナ19ビデオ会議..「家族が『伝播高リクス』集団」
防疫当局が中国から新型コロナウィルス感染症(コロナ19)伝播の高リスク集団が「家族」という情報を得たと発表した。 クォン・チュノク疾病管理本部の中央防疫対策本部(防対本)副本部長は12日午後の定例会見で「韓国・中国・日本の3カ国間のコロナ19流行の規模や経緯がとても似ている」とし「中国の場合、家族が2次伝播の65〜70%を占めている」と述べた。 (中略) ただし、確定者の家族の感染様相が異なることについて「各自の部屋を使ったり、居住空間のサイズ、生活時間帯の違いなどで家族に発生(伝播)することも、そうでない場合もあり得ると判断される」とし「現在より時間が流れた後に結果を見なければならない」と付け加えた。 3カ国間の軽症患者の場合、治療せずに完治している事例があり、18歳以下が他の年齢層よりも感染率と重症・致命率が低いという情報も共有した。 クォン副本部長は「軽症者は自己隔離生活治療センター(入所)を介して十分に管理可能であると話してきた根拠として、治療しなくても完治される事例を示した」とし「これは3カ国間のテレビ会議でも中国が『全体の80%程度は軽症で、対処的な治療や特別な治療をせずとも完治した』と伝えてきた」と述べた。 ただし彼は「中国が『基礎疾患がある場合は一週間後に急激に重症に進行し死亡しているケースがある。心臓・肺・呼吸器・血管系・がんなどの5つの慢性疾患のいずれか、または両方を同時に持っていると頻度が高く、この場合急激な悪化に発展することがある』と言っていた」とし〜(中略)〜 彼は「中国では18歳以下のコロナ19発症規模が小さく、重症率または致命率が他の年齢層に比べて低いのは、早めに強力な社会的距離を置くことをいsたからと把握している」と言いながらも「コロナ19自体の特性なのか、社会的距離を置くことが要因であったのかに対しては、もう少し分析が必要である。専門家の意見を更に聞いてみる」と強調した。 (後略) ニューシース「한중일, 오늘 코로나19 화상회의.."가족이 '전파 고위험' 집단"(韓中日、本日コロナ19ビデオ会議..「家族が『伝播高リクス』集団」」より一部抜粋
家族が最も感染リスクが高いということも、状況により感染する場合もそうでない場合もある、なんてことは今更わざわざ言われなくても常識的にも経験的にも分かっていることだと思います。
それよりも18歳以下の感染率・重症率・死亡率が低い、という方が情報としては有益でしょう。
※「18歳以下」となっていますが、韓国の年齢の数え方は「数え年」なので、日本の感覚(満年齢)だと「17歳以下」となります。 「数え年」は生まれた年を「1歳」とするもので、日本では厄年を見るときに使います。 韓国にも誕生日はありますが、年齢が変わるのは元旦です。みんな一緒のタイミングで年を取るので、誕生日の差による年齢差は存在しません。 そのため日本人の年齢を韓国風に修正するには、既に今年の誕生日を迎えている人は「+1歳」、まだの人は「+2歳」になります。 韓国人相手のときは1歳の年の差が重要になるので覚えておきましょう。
クォンさんはこれを「早めに社会的距離を置いたから」=「そもそも低年齢に感染しなかったから」という風に捉えているようです。WHOが韓国全体を「局所的流行(エピデミック)」に分類しているのも、社会的距離を置いていないからだ、という認識です。
ですが、コロナの特徴として低年齢層は軽症率が高く、発症率が低いというのは前から言われています。
今回のコロナウィルス(SARS-CoV-2)に限らず、2002〜2003年のSARS(SARS-CoV)においても12歳未満の発症報告頻度は低かったと報告されています。
CDCの報告書ではこの現象を「不明」としています。統計的には明らかのそうした傾向*1が現れているのに、原因が分からないそうです。
一応、「若年者は基礎疾患を持っている可能性が低い」ことが最も考えられる可能性としてあげられています。
韓国では確定患者が7,800人を越えていて、今も7,400人近くが「隔離中」です(ソース)。
軽症者が入院しているせいで要治療の重症者が放置されている、と一部で医療崩壊の兆候が指摘されていたりもします。
そろそろ軽症者は追い出しては自己治療に任せて、重症者のフォローアップに専念するフェーズに移行したいようです。まあ、遅きに失した感がありますけれども。