韓国では4月15日に総選挙が行われます。各政党の候補者と比例代表候補が登録されたのですが、前科持ちが結構な数いるようです。
候補者の方は568名のうち204名に犯罪歴があり、中には国会議員の資質を問われるような犯罪歴の候補者もいるようです。
比例代表の312名中35名には過去5年以内の税金滞納歴、90名には犯罪歴があるそうです。
トランスジェンダーは2人いるそうで、多様性という意味では良いことです。
男性候補者のうち約2割は兵役免除を受けているそうです。
国民日報とニューシスの記事からそれぞれ引用します。
まずは国民日報の記事からです。
総選挙候補36%が前科者..7犯も、飲酒2回も、窃盗もある
21代国会議員候補者の登録日初日の26日午後7時現在、全国で候補者568人が登録した。国民日報がこの日、中央選挙管理委員会が公開した資料を分析した結果、初日登録候補568人のうち35.9%である204人に犯罪歴があることが確認された。 （中略） しかし、国会銀の資質に問題となる他の犯罪歴を持つ候補者も少なくなかった。最多前科者は釜山沙下区に登録した民主党イ・サンホ候補で前7犯だ。この候補は釜山ノサモ*1前代表出身で、「ミッキー・ローク」というペンネームで有名である。この候補は飲酒運転2回に特殊公務執行妨害、公務執行妨害、集示法違反2回、公職選挙法違反1回を記録した。 釜山機張に登録したパク・サングン国家革命配富金党候補は前科7犯だった。この朴候補は、畜産物衛生管理法違反2回、食品衛生法違反2回などで罰金1050万ウォンを出した。 前6犯も2名、前5犯と前4犯もそれぞれ7名ずついた。前科3犯は21名、前科2犯は54名だった。111人は前科が1回だった。 5回以上前科を記録した候補者は軽犯罪が大部分である。 与野党が飲酒院展記録を誰彼なしに軽く扱う点も確認された。民主党のイ・ヨンソン（ソウル陽川区）、キム・チョルミン（京畿安山常緑）、イ・フサン（忠清北道堤川丹陽）候補など4名に飲酒運転前科が2度あった。将来統合党イ・ヤンス（江原束草麟蹄郡南面）、パク・オソク（忠南論山鶏龍錦山）候補は飲酒運転で200万ウォン以上の罰金を出した。 飲酒測定拒否事例もある。ソ・ビョンフン（京畿光州）議員の場合、2009年5月に飲酒測定を拒否に罰金300万ウォンを出した。飲酒運転基準を強化し、処罰を高める内容の「ユン・チャンホ法」などの関連法を作成し、管理しなければならない国会議員が、自分たちに対して過度に寛大だという指摘が出ている。 このほか、ヤン・ムンソク民主党慶南統営高城候補とイ・ジャンウ統合党大田東候補は、暴力行為などの処罰に関する法律で罰金100万ウォンを宣告された。イ・サンジク民主党全北全州候補は証券取引法違反で1500万ウォンの罰金刑を、シン・サインジン統合党京畿城南中院候補は公正取引法違反と業務妨害などで罰金2000万ウォンを宣告されたことがある。 （後略） 国民日報「총선후보 36%가 전과자..7범도, 음주 2회도, 절도도 있다（総選挙候補36%が前科者..7犯も、飲酒2回も、窃盗もある）」より一部抜粋
次にニューシスの記事からです。
比例候補最年少25歳、トランスジェンダー2人..前科17犯も
4月15日に行われる第21代国会議員選挙に合計35個の政党が比例代表候補312人を登録した。今回の総選挙で選出する比例代表議席は47議席で競争率は6.6対1に達する。 （中略） ニューシスの分析の結果、比例代表候補312人の平均年齢は52.3歳であった。最も年齢が若い候補は1995年生まれで満25歳、共に民主党パク・ウンス候補と民衆党ソン・ソル候補であった。 （中略） 最年長の候補者は1934年生まれで満85歳の国家革命配富金党キム・ヨンス候補であった。 トランスジェンダー候補も二人いた。正義党のイム・プルン候補と緑色党のキム・ギホン候補だ。二人は比例代表名簿には共に男性候補として登録された。イム候補は兵役免除を受け、キム候補は軍隊に行ってきた。 （中略） 最近5年間の税金滞納がある候補者は35人だった。政党別に見ると、民生党3名、未来韓国党4名、共に市民党3名、正義党1名などであった。国民の党は2名、ヨルリン民主党は4人の候補が滞納履歴があった。 男性候補140名のうち30人（21.4%）は軍の免除を受けたことが分かった。 （中略） 比例代表候補のうち90名は前科記録があった。再犯歴が最も多い人は17犯の韓国経済党のチェ・ホンジョ候補であった。初犯は48名、再犯は21名、3犯は10名、4犯は4名、5犯は1名、6犯は2名、7犯は1名、8犯は1名、10犯は1名だった。 （後略） ニューシス「[비례 후보 최연소 25세, 트랜스젠더 2명..전과 17범도（比例候補最年少25歳、トランスジェンダー2人..前科17犯も）」より一部抜粋
前科者が駄目だ、と言いたいわけではありませんよ。誤解しないでくださいね。
うっかりってものは誰にでもあります。日本でも公職選挙法が被選挙権を停止する期間が経過すれば立候補できますし、選ぶのは有権者です。
ただね、やっぱり人間性ってこういうところに出ると思うのです。特にお酒が絡んだり、お金にセコかったり。
税金滞納は一回ならうっかりで住むかもしれませんけれど、何度も繰り返すようなら怠慢です。国政を預かる人がそんなうっかりで大丈夫？と思えてしまいます。飲酒運転は言語道断。
穿った見方ですけれど、政治家も一人の国民として法の基にあるのではなく、政治家は雲（法律）の上の存在で、法は一般人を治めるためにある、という感覚が根底にあるような気がしてなりません。
不勉強なので、もしかしたら間違っているかもしれませんが、昔の中国で法治主義が生まれたときの考え方は「法は為政者による支配のための道具」だったと記憶しています。
支配される側に為政者は入りませんので、当然法の支配も及びません。
為政者をそのまま政治家に置き換えた感覚が現代の韓国の「法治」ではないかと思えてなりません。
