「親日精算の文言、やっぱりNGにします」という話

先日、「投票で100年親日、70年積弊精算」の垂れ幕を使った投票キャンペーンが行われている件をこちらでお伝えしていましたが、選挙管理委員会が決定を覆し、この文言の使用をNGにしました。
冷静に考えてみた、とかそういうことではありません。単に他所から物言いが付いたからです。

前述の垂れ幕は共に民主党(与党)の支援団体が制作したものでした。対立している未来統合党が「民生破綻、投票で防ぎましょう」「嘘OUT、投票だけが答えだ」というフレーズを使おうとしたら、選挙管理委員会こちらにだけNGという結論を出したのです。

これに対して未来統合党側が選管の責任追及(職権乱用に対する刑事告発)を匂わせると、「親日精算もNG」と急にひっくり返しました。


ソウル新聞の記事からです。

選管委、遅れて「『親日精算』文句不許可」..統合党「職権乱用告発」


中央選挙管理委員会は13日、「親日精算」、「積弊精算」などの内容が含まれている垂れ幕・プラカードを利用した投票への参加勧誘活動を許可しないことにした。共に、民主党の選挙活動は許可し、未来統合党の活動は妨げたという主張が広まり、公正性の是非を問われることを防ぐための措置である。

先だって、銅雀区選管はイ・スジン民主党候補と、ナ・ギョンウォン統合党候補が競合するソウル銅雀の選挙区でナ候補側が打ち出した投票勧誘文句である「民生破綻、投票で防ぎましょう」、「嘘OUT」などを現政権と相手候補を連想させる文句であるとして使用不許可とした。

一方、イ候補側のスローガンの「投票で100年親日精算」、「投票で70年積弊精算」は許可した。100年、70年という期間は、特定の政府や時期などを指すものではなく、社会の中でよく使われる一般的価値の表現に該当するという理由だった。

(中略)

議論が拡散すると中央選管委は「民生破綻」、「積弊精算」、「親日精算」など、選挙に影響を与える内容を含んでいて、公職選挙法に規定していない方法で垂れ幕・プラカードなどを利用した投票への参加勧誘活動はすべて許可しないと明らかにした。

(中略)

しかし、統合党のメディア特別委員会はこの日、「民生破綻」という表現が入った統合党候補者の事前投票督励文句の使用を許可しない選管委の責任者を告発した。

メディア特別委員会はこの日、報道資料を出し「選管委まで与党選手として参戦したら、ただでさえ傾いた運動場で、私たち統合等の選手は経っていることさえ難しい」とし「選管の該当有権解釈について責任者を職権乱用で刑事告発する計画」と述べた。また「選管委の偏向的な選挙管理について、選挙後も最後まで責任を問う計画」と強調した。

ソウル新聞「선관위, 뒤늦게 "'친일청산' 문구 불허"..통합당 "직권남용 고발"(選管委、遅れて「『親日精算』文句不許可」..統合党「職権乱用告発」)」より


これが13日の夜の報道です。
投票は明日の15日です。横断幕を撤去するにしても、単に「ちょっと気の早い片付け」みたいになってしまっていまいそうですね。