フランスのLe Figaroの報道によると、昨年の12月27日に肺炎の症状で入院治療を受けた42歳の男性がCovid-19だったことが分かりました。
パリ北郊のセーヌサンドニ県にあるアビセンヌ病院のチームは、昨年12月2日から今年1月16日までの間に入院した患者のうち、Covid-19の症例と一致する症状で、かつウィルス感染が確認できなかった患者の検体14個に対してPCR検査を行ったところ、1件から陽性判定が出たそうです。(検査は2回、手法を変えて実施)
12月27日と言えば、中国からWHOに正式に報告が上げられた日付と同じです。
コロナウィルスは考えられていたよりずっと早い段階で拡散していたようです。
この男性は、喘息と二型糖尿病を患っており、一時期は集中治療室に入る必要がありましたが、酸素療法と抗生物質治療を受けて2日後に退院しています。
男性の子供の一人が数日前にインフルエンザのような症状が見られたため、彼自身も当初インフルエンザが疑われていました。しかし、当時ウィルス検査では何も見つかりませんでした。
今年の4月になって、これがCovid-19だったと判明したわけです。
男性はアルジェリア出身ですが、ずっとフランス在住です。
直近では昨年の8月にアルジェリアに行ったのみで、中国への渡航歴はありません。
つまり彼はフランスの感染者第一号ではない、ということです。
恐らく子供から感染ったのでしょうが、その子供にしても二次感染の可能性が高いです。
中国が正式にWHOへ報告した時点で、既に第三国のフランスで三次感染まで拡大してしまっていたことになります。
日本にはもっと早い段階で入り込んでいても不思議ではありません。抗体検査、急いだほうが良いんじゃないでしょうか。