「問題は米国」という韓国の主張の話

南北共同宣言破棄や、軍事行動まで示唆している北朝鮮ですが、これに対し韓国側の共に民主党議員のキム・ハンジョンさんが「根本的な問題は米国」とする、無責任かつ、ここに来てまだ他人事発言をしています。


ソウル経済の記事からです。

「軍事行動」という北に、キム・ハンジョン「分からなくもないが、問題は米国」


共に民主党6・15南北共同宣言20周年特別委員会委員長を務めているキム・ハンジョン議員が「軍事行動」を暗示した北朝鮮について「怒りと不満は理解できないことではない。根本的な問題は米国だ」と指摘した。

キム議員は6・15共同宣言20執念を翌日に控えた14日、SNSで「北の厳しい言辞と物理的緊張の造成では米国を動かせないように、南北間の平和と交流協力を渇望する大韓民国国民をも失望させるだろう」と述べた。

(中略)

キム・ヨジョン朝鮮労働党第1副部長は13日、談話を通じて「南朝鮮当局が気にしている次の私たちの計画についても、この機会に示すのなら、次の対敵行動の行動権は我が軍隊の総参謀部に渡すだろう」と明らかにした。

キム議員は「6・15精神に戻ろう」と主張した。彼は「北が南を打てば北が強くなるのではなく、外勢の圧力がさらに高まる。北が南と敵対すれば、南で北に敵対しようとする勢力も大きくなる。ウィン - ウィンでなければならない」と述べた。

(中略)

ソウル経済「‘군사행동’ 하겠다는 北에, 김한정 “이해못할 일 아냐, 문제는 미국”(「軍事行動」という北に、キム・ハンジョン「分からなくもないが、問題は米国」)」より一部抜粋


この人の解釈では、北の行動は今まで通り国際社会(主に米国)の譲歩を引き出すための圧迫外交ということなのでしょう。


こうした見方は議員個人的なものではなく、韓国の国家安全保障室の会議でも持ち上がっています。

こちらのソウル経済の記事によると、政府当局者が「私たちより、対北制裁権を握っている米国へのメッセージである可能性もある」と述べています。

なんで米国へのメッセージで韓国のビラまきに文句を言ったり、韓国を脅したりしなければいけないのでしょうかね?迂遠すぎると思いますけれども。

北朝鮮は少し前に韓国のこうした態度について「南側の態度が実に風変わり」「夢よりも解釈を良くするための習慣なのか、彼らは最初は脅迫だとし、後に脅迫ではなく、南側が先に交流に協力しろ、という隠しメッセージが含まれていると愚かな解釈をする」と、強烈に皮肉っています。(ソース