訴えられた「反日種族主義」執筆陣らが訴え返した話

先日、正義連と仲直りしたばかりの元慰安婦イ・ヨンスさんや元徴用工およびその遺族に訴えられた「反日種族主義」執筆陣とリュ・ソクチュン教授、彼らが逆に原告の1人であるソン・ヨンギル議員と原告側の弁護士を名誉毀損と侮辱行為で告訴したそうです。

ニュースピムの記事からです。

反日種族主義」のイ・ヨンフン、リュ・ソクチュンがソン・ヨンギルを「名誉毀損」で告訴


イ・ヨンフン前ソウル大教授など「反日種族主義」執筆陣とリュ・ソクチュン延世大社会学科の教授が、慰安婦を売春婦と表現したことがない、として共に民主党のソン・ヨンギル国会外交統一委員長を虚偽事実による名誉毀損の疑いで検察に告訴した。

この元教授とリュ教授、チュ・イクジョン李承晩学堂常勤取締役、イ・ウヨン落星経済研究会委員は13日、ソウル南部地裁の正面前で記者会見を開き、「ソン委員長とヤン・テジョン弁護士を虚偽事実による名誉毀損の疑いで告訴する」と明らかにした。これとは別にリュ教授はソン委員長を侮辱容疑でも検察に告訴した。

ソン委員長は当時、反日種族主義執筆陣に向かって「領土主権を放棄し、日本帝国主義戦争犯罪に一生苦しみ続けてきた日本軍慰安婦被害者と、強制労働の対価さえ支給されることがなかった被害者の名誉を毀損する行為をした」と明らかにした。 〜(中略)〜
ヤン弁護士は「反日種族主義執筆陣が『日本軍慰安婦は売春婦であり、強制徴用ではなく朝鮮人が立身出世できる千載一遇のチャンスであり、独島は日本の領土だから返さなければならない』というとんでもない主張をした」とした。

(中略)

元教授らは「本のどこにも書かれておらず、世間の安物メディアに流れる戯言*1に過ぎない」とし「本を読まず、内容も知らないのに、ただ自分と立場が違うという理由で虚偽捏造された内容で学者を非難して告訴を迫った行為は、国会議員の正当な職務遂行とか日帝下の強制動員被害者の正当な法的代理活動とすることができない」と強調した。

ニュースピム「'반일 종족주의' 이영훈·류석춘, 송영길 '명예훼손' 고소(「反日種族主義」のイ・ヨンフン、リュ・ソクチュンがソン・ヨンギルを「名誉毀損」で告訴)」より一部抜粋


反日種族主義」執筆陣が訴えられたのも、昨日のパク・ユンハさんと同じく「既存の通説の慰安婦強制連行説」を否定してしまったからです。
単に「日本軍(国家手動)による強制連行」を否定しただけで、「慰安婦」そのものが否定されるかのような極端な話になってしまうのです。

こうした反応は恐らく、慰安婦や徴用についての無知からくるものではないかと思います。
韓国内の通説によって作られた「イメージ」でしか知らないからこそ、それを否定されると全てを否定された気分になるのではないでしょうか?


*1:原文「이말 저말」。直訳すると、「この言葉、あの言葉」。あれこれ意味のない言葉という意味。