韓国の国家負債、国際基準だと45%→106%に増加?な話

韓国の国家負債は45%と発表されているけれども、国際基準に照らすと106%になるそうです。
日本と違い基軸通貨を持たない対外依存度の高い韓国のような国では、適正な国家負債の水準は40%とされています。

2~3日前には、家計負債が昨年同時期より5.8%増加した97.9%で世界最高(日本は57.2%)、企業負債も急速に増加しており、104.6%(日本106.4%)となっています。
比較的低く抑えられていると思われていた国家負債まで実は高いとなると、かなりマズイ状況です。


朝鮮日報の記事からです。

韓国の国家債務比率、45%か106%か

今年のGDP比の負債比率が45.4%に達すると予想される中、これまで財政の健全性の最低ラインとされてきた40%が、韓国に適正な水準の国家債務比率という分析が出た。韓国経済研究院が「国家債務の国際比較と適正水準」の報告書で明らかにした。

(中略)

国家債務比率の適正水準は、基軸通貨国かどうかと、対外依存度に応じて適切なレベルが大きく変わるとレポートは述べた。推定結果を見ると、基軸通貨国の適切なレベルは97.8%〜11.4%に達している。一方、非基軸通貨国の適切なレベルは37.9%〜38.7%に留まっている。
(中略)
対外依存度が高い小国の開放経済14カ国を対象にした結果では、適正国家債務比率が41.4%〜45%と推定された。韓国は基軸通貨国ではないが、対外依存度が高い国に属するため、これまで暗黙的に守ってきた40%が適正国家債務比率と報告書は分析した。
報告書は、米国、日本、英国など基軸通貨国はいくら借金が多くても発券力を動員する特権を持っており、国家不渡りの危機から比較的事由である。このため、非基軸通貨国はこれらの国に倣って行うと、深刻な政策ミスに陥る可能性があると指摘した。

(中略)

韓国の国家債務はOECD加盟国の中で4番目に急速に増加している。国際基準を適用した場合、2018年の国家債務比率は106.5%に達することが分かった。韓国の非金融公社の負債はGDP比20.5%と、非金融公社の負債が報告されているOECD7カ国の中で最も高い。軍人・公務員年金の引当金も49.6%と、OECD加盟国の中で最も高い。

(後略)

朝鮮日報「우리나라 국가채무비율 45%일까 106%일까(韓国の国家債務比率、45%か106%か)」より一部抜粋


ちなみに、日本はGDP比237.1%だそうです。
が、記事の言う通りであれば基軸通貨である日本円は、日銀がガンガン輪転機を回して刷れるから国家不渡りの可能性は低いと、ということです。
これは、まさに日本がやっている金融緩和政策を指しています。(具体的には、円を刷ってそれで国債を買い上げる)

これがいつまで機能する政策かは誰も知りません。が、今のところはどうやら機能しています。