サムスン依存体質の話

いつの頃からか、韓国さんは「IT強国」を自認しています。日本のマスコミも基本スタンスは韓国を「IT先進国」として扱います。

私が韓国を認識した時には既にそうなっていたので、いつ頃からなのか、何を根拠にしているのか、実はよく知りません。

ですが、たまに「インターネットの通信速度ランキング」などで世界一になれなかったら「韓国はもうIT強国ではない」という自虐記事が出たりします。


今日はそんな自虐ネタです。韓国の経済団体がまとめた情報通信技術企業の時価総額ランキング100に、韓国企業はサムスン電子しか入らなかったそうです。


ノーカットニュースの記事からです。

「IT強国コリア?」世界100大ICT企業に韓国「サムスン電子」一ヶ所だけ


(前略)


全国経済人連合会は、過去10年間の韓国・米国・中国など主要国の証券市場の時価総額上位5つのICT企業の変化を分析した結果、時価総額基準で上位5つのICT企業の価値は、米国、中国企業に比べ、それぞれ15分の1、4分の1に過ぎないと10日明らかにした。


特に主要なデジタル企業の時価総額の増加が比較的遅く、その規模も大幅に小さかったという分析だ。

各国の株式市場の時価総額5つのICT企業を見ると、違いが克明だ。

米国は5つの企業の時価総額合計が約8092兆ウォン*1で、その規模は大韓民国政府の今年の本予算(512兆ウォン*2)の16倍に達した。中国は約2211兆ウォン*3だったが、韓国は約530兆ウォン*4に過ぎなかった。


(中略)


特にグローバル時価総額基準上位100社のIICT企業に韓国企業はサムスン電子が11位に唯一含まれた。

まず、最も多くの企業を保有している国は、アップル、ネットフリックス、テスラなど、グローバルスター企業を保有している米国で57社であった。中国も代用企業であるアリババを含む12社、日本と欧州の場合、それぞれ11社と10社が選ばれた。インドも3社がランクに名前をあげた。

一方、韓国はサムスン電子が11位に名前をあげて、たった1つの企業だけがランクされた。韓国のグローバル市場持分率はわずか1%で、ICT強国のみすぼらしい姿が明らかになったのだ。


(後略)


ノーカットニュース「'IT 강국 코리아?'세계 100대 ICT 기업에 한국 '삼성전자' 단 한 곳 뿐(「IT強国コリア?」世界100大ICT企業に韓国「サムスン電子」一ヶ所だけ)」より一部抜粋



もちろん、これはあくまで「時価総額」を基準にしたものであって、「技術力」ではありません。

が、企業の時価総額が企業の持つ一つの価値であり、少なからず「技術力(特許数や影響力、創造性など)」が加味されていると見なせるでしょう。


ちなみに、日本の上位5社*5時価総額合計は約66兆円(約749兆ウォン)ですので、韓国のことを馬鹿にはできませんねぇ...まあ、日本は「IT強国」を自認してはいませんし、一社依存でもないですけれども。


先日発表された韓国の20年4-6月期のGDPはわずか12.7%減でした。

日本が戦後最悪の26%減、米国が32.9%減、EUが40.3%減であることを鑑みると、優秀な成績です。

ですが、これも実は韓国経済がサムスンへの依存度が高いために軽傷で済んでいるに過ぎません。

韓国企業の売り上げ利益のその4分の1はサムスン電子が稼ぎ出したものです。手元にあるのが2018年のデータになりますけれども、この構造は変わっていませんから、今年の4-6月期のGDPに占めるサムスンの影響度は対して変わっていないでしょう。

サムスン一極集中依存である韓国経済はリスク分散が全くできていない状態です。(そしてサムスンの利益の3/4は半導体

今回、企業時価総額でもそのことを改めて確認したわけです。


*1:約772兆円

*2:約45兆円

*3:約197兆円

*4:約47兆円

*5:トヨタソフトバンクソニーキーエンス日本電信電話