29日に日米の国防相がグアムかハワイの辺りで会合を開きます。
韓国は誘われていたのに不参加だそうです。というか、ちゃんと返事すらしなかったようです。
これ、元はと言えば韓国が5月頃に「やろう」と言っていたものだったはずです。(そのときには日米の都合がつかなかった)
先方のスケジュールが調整できた途端のスルーです。参加拒否の返答をしたわけではなく、返答せず、です。
これってどうなんでしょうね?
東亜日報の記事からです。
[単独]政府、米の韓米日国防長官会談の提案に返答せず
マーク・エスパー米国務長官と河野太郎日防衛相が29日、米国領グアムで会合を調整していることが知られている中で、当初、米国は韓国政府に韓米日三者国防長官会合を提案したが、韓国政府が返答していないことが20日伝えられた。
エスパー長官は来週パラオとグアム、ハワイ歴訪時に、韓米日の国防長官会談を希望していたと伝えられた。米政府関係者は東亜日報に「29日、グアムまたはハワイで韓米日国防長官の会合を提案した。3ヵ国国間の協力強化であり、北韓と中国の脅威(aggression*1)に対するより強い抑止力の次元」と述べた。
これと共にマーク・ミリー合同参謀本部議長も29日に訪韓する案を韓国政府と調整したが、具体的な進展がないことが分かった。米国が28日に終了する韓米連合訓練直後、韓米日国防相会合とミリー合同参謀本部議長の訪韓を連鎖的に推進したのは、米中対立の中で韓国と日本に反中連合戦線加入を促すための意図と解釈される。米国は北韓が労働党創建75周年の10月10日に大規模な軍事パレードを準備することと、日韓の軍事情報保護協定(GSOMIA・ジーソミア)維持の問題にも言及しようとしていたものと思われる。
東亜日報「[단독]정부, 美의 한미일 국방장관 회동 제안에 확답 안해([単独]政府、米の韓米日国防長官会談の提案に返答せず)」より
別ソースによると「コロナ」を理由にしているようですが、5月の時点でもコロナは深刻でした。もっと別の理由があるように思えてしまいます。
5月の時点で韓国が議長国としてイニシアティブを取れていればある程度「議題」にワガママを通すことは出来たかもしれません。
ですが、今回は米国からの提案になっていますので北朝鮮と中国に触れないわけにはいかないでしょう。
韓国は今、習近平氏の早期訪韓を実現しようとしています。
中国の外交部は韓国を「優先的に訪問する国」として調整中で、年内に実現されるかどうかは不透明なものの、国防相会合の対中戦略で突っ込まれると、韓国としては言い逃れが苦しいというのがあったのではないでしょうか。
北朝鮮に関しても似たようなものですし、北朝鮮に対する言い訳まで必要になります。
「米国からの会合招集をスルー」することで、日米から一定の距離を取っているポーズを見せるつもりなのかもしれません。
*1:侵略、攻勢、侵害