韓国産コロナ検査キット、偽陽性頻発で使用中止になった話

4月に米国メリーランド州知事が韓国から購入したコロナ検査キットがちょっと問題になっているそうです。
2ヶ所のラボで使用されており、主に老人福祉施設での検査に利用されていたようですが偽陽性が頻発したのだそうです。


施設では毎週検査を実施しており、1〜2件の陽性結果で出ていました。
ところが、先週の検査で陽性件数が一気に20〜30に跳ね上がりました。しかし再検査の結果、ほとんどが陰性となり、最初のテストが偽陽性だった可能性が高くなりました。
そうなると、心配なのは検査キットの精度です。


ラボは韓国企業の検査キットの使用を中止し、9月2日〜8日に検査を受けた人に対して無料で再検査を実施しているそうです。


朝鮮日報の記事からです。

「韓国の婿」米知事がサガンK診断キット、不良が多く使用中止


(前略)

メリーランド州最大の日刊紙「ボルティモア・サン」は18日(現地時間)「メリーランド大学研究所、絶賛された韓国産診断キットの使用を偽陽性判定頻発で中断」というタイトルの記事を出した。

ボルチモア・サンは記事で「4月にラリー・ホーガン・メリーランド州知事がファンファーレを鳴らして韓国から大量輸入した韓国産コロナ検査キット数樹万個の信頼性の問題を現したものと見られる」と報じた。「信頼性の問題」の内容については、「メリーランド州一帯の療養施設で偽陽性判定が頻発したことによるもの」とした。

(中略)

メリーランド大側は「今月2日から8日までの艦戦判定が出た検査結果を調査中」とし「多くの変数によって影響を受けた可能性があるが、研究室の機器の問題ではないと見ている」とマスコミに発表した。続いて「これからラブ・ゲノミクスの検査キットではなく米国疾病管理予防センター(CDC)が開発した検査キットに置き換えてコロナやインフルエンザを同時に検査する予定」という立場を明らかにした。

(中略)

米国に輸出された該当の検査キットは、疾病管理庁の緊急使用承認を受けておらず、現在国内では使用されていない製品である。

朝鮮日報「‘한국의 사위’ 美주지사가 사간 K진단키트, 불량 많아 사용중단(「韓国の婿」米知事がサガンK診断キット、不良が多く使用中止)」より一部抜粋


国内で使用していないものを海外に売りつけて「K防疫成果」と宣伝していたんですね。
国内で使っていないものを海外に売ったところで実績にはなりませんが、それがポンコツだったときは負の実績にはなり得ます。


ソースとなった「ボルティモア・サン」の記事はこちらです。

これによると、4月の検査キット購入時の900万ドルとは別に「アップグレード」と称した追加費用250万ドルが発生していたようです。
ただし、これが何に使われたのかは記録でははっきりしないとか。(朝鮮日報の記事ではメリーランド大への「コスト」として支払われた、となっていますが…)