中国空軍が米映画を素材にMADを作成した話

中国人民解放軍の空軍が、米軍基地(っぽいもの)を攻撃する宣伝動画をSNSで公開したのですが、ハリウッド映画の盗用疑惑が持ち上がっています。

「盗用疑惑」がSNSを中心に話題になると当局側は問題の動画を削除してしまったそうですが、一部をCNNの報道で見られます。


上記リンク先の動画では、公開された宣伝動画と1996年の「The Rock」や2008年の「The Hurt Locker」、2009年の「トランスフォーマー/リベンジ」などとの比較が行われており、ほぼ一致することが分かります。

いずれも話題作。私も一度は観たことがあります。
特に「The Rock」は、過去に人気ゲームである「Call of Duty」にオマージュとして使われた*1ため、FPSファンによって隅から隅までチェックされ尽くしています。すぐに気づかれたでしょうね。


米軍基地攻撃映像を米作映画を素材に中国軍が制作する…なんだろう、すごく間抜けな感じがします。
中国は映画製作にも力を入れている気がしていましたが、深刻な素材不足なんでしょうか?


「映画風アレンジ」というと、2018年でしたか、韓国海軍が日本の海上自衛隊の哨戒機(P-1)に火器管制レーダーを照射した件で、後日韓国側が公開した「証拠」映像が過度にシネマティック化されていた事を思い出します。

まあ、今回は何もかもが創作ですが、演出で体裁を取り繕う、という発想の根底は似たようなものかもしれませんね。


*1:シャワールームへの突撃シーンとか、緑の発煙筒で爆撃中止要請、とか…。