日本に留学すれば親日派、では日本式用語を使うのも親日行為になるのでは?な話

韓国では今年の2月に「헌병(ホンビョン;憲兵)」という用語を「군사경찰(クンザギョンチャル;軍事警察)」に変更したそうです。

理由は明確にされていません。
憲兵」という言葉が日本式用語と判断されたため、という可能性は高そうです。

ところで、新たな名称の「軍事警察」の「警察」も実は日本式です。……あれ?教えてチョ・ジョンレ先生!みたいなコラムがありました。


久しぶりに趙甲濟(チェ・ガプジェ)ドットコムからです。ただし、バンダーさんではありません。会員の文武大王(문무대왕)のコラムからです。


小説家趙延来(チョ・ジョンレ)に尋ねる軍事警察と憲兵はどのように違うのか


市内を運転すると急に現れた車両があった。車両裏には「軍事警察MILITARY POLICE」と書かれていた。軍事警察という耳慣れない用語が気になってインターネット検索してみると、以前の憲兵と紹介されていた。「憲兵」は1900年の大韓帝国軍陸軍憲兵条例以来使い続けてきた名称であるが、2020年2月から「軍事警察」に変更されたという。

120年間使われてきた憲兵という名称を、なぜ軍事警察に変えたのか。例えば、MPは日本式の発音で、けんぺいと言って我が民族を弾圧するために先頭に立った恐ろしい呼称である。そのため軍事警察と呼称を変えたのか、という疑問が生じた。ところが、憲兵も警察も日本の人々が作った用語である。憲兵や警察が他のものと何が違うのか?

小説家のチョ・ジョンレが10月12日、登壇50周年の記者懇談会で「土着倭寇と呼ばれ、日本留学に行って来れば無条件で親日派になってしまいます。民族反逆者になります」と、民族の精気と歪曲された歴史を正すために反民族特別委員会を復活させて150万〜160万ほどになる親日派を断罪しなければならない、という主張をして世間が騒がしい。

これについて、チン・ジュングォン教授は「文人であれば文章をきちんと書くでしょう」と批判した。チョ・ジュンレが、彼の発言が問題になるとすぐに「該当文章の主語である『土着倭寇』をメディアで取り外してしまった」と釈明したことに対する指摘だ。これにチョ・ジュンレは「チン・ジュングォンが謝罪しなければ名誉毀損に対する法的措置をとる」と話したと報じた。

小説家のチョ・ジュンレは語彙の調教師だ。ベストセラー作家として名を馳せる小説家だ。チュ・ミエが言う「小説を書いていますね」と「長編小説を書こうというのか」というような取るに足らない表面的な小説家ではないと見る。

小説家チョ・ジョンレに尋ねる。憲兵と警察はどう違うのか?憲兵と警察は日本式用語ではないのか?ムン・ジェイン政権でもこのような日本式用語が容認されたことを小説家チョ・ジョンレはどのように考えているのか?

趙甲濟(チェ・ガプジェ)ドットコム「소설가 조정래에게 묻는다 군사경찰과 헌병은 어떻게 다른가(小説家趙延来(チョ・ジョンレ)に尋ねる軍事警察と憲兵はどのように違うのか)」より


この趙延来(チョ・ジョンレ)という作家は韓国では有名作家だそうです。「太白山脈」、「アリラン」などが代表作らしいですが、読んだことないのでよく知りません。が、数百万部売れているそうで、「文化的証拠」のように扱われています。

※日本で言うと司馬遼太郎のような感じかと思ったのですが、司馬さんは多いものだと1作品で2000万部を超えてました。
 2005年時点の集計で、売上上位20作品をトータルすると発行部数は軽く1億を超えています。すみません、舐めてました。ちょっとレベルが違います。


チュ・ミエの「小説云々」というのは、法務部長官であるチュ・ミエさんの息子が、兵役中に休暇からの復帰を電話一本で延期した疑惑に対して、質疑で野党議員に「小説を書いていますね」とか「小説が小説にとどまらず、長編小説を書こうというのか」のように反論した言葉からです。


韓国では日帝時代に流入した日本式の用語を排斥しようという動きが頻繁に報じられます。
最近では軍事用語に関する記事が少し前に出ていました。
外来語の流入を完全に止めることは、鎖国でもしない限り不可能なのです。にもかかわらず、日本語のみを目の敵にするのは、あちらの認識ではこうした日本式の言葉は自然な言語接触による流入ではなく、日帝によって強制的に導入させられたもの、となっているためです。
日帝支配の象徴が日本式用語であるわけです。