電話会談、韓国が最初に申し込んだのに後回しにした話

先月、菅さんが新首相に就任後に行った電話会談で韓国は政権発足から8日後に8番目でした。

ところが、韓国の電話会談申込みは最初だったそうで、「後回し」にされた形です。
これを「冷遇」と捉えて大手の韓国メディアが記事にしています。(産経の報道からの「また聞き」記事ですが…)

もう一ヶ月以上も経っているのに何を今更と思わなくもないです。


朝鮮日報の記事からです。

「日、菅首相との電話会談、韓国が最も早く申請したが先送り」


(前略)

28日、産経新聞によると匿名の日本高官は、菅首相が各国首脳と行った電話会談について「最初に電話会談を申請したのは韓国だったが、後に回した」と述べた。

(中略)

菅首相は26日、就任後初の国会所信表明演説で「韓国は非常に重要な隣国」とし「健全な日韓関係に戻るために、我が国の一貫した立場に基準をおいて適切な対応を強く求めていく」と話している。韓国の重要性を強調したものの、日本植民地時代の強制徴用賠償問題に対して韓国政府が解決策を提示しなければならない、という基本的な日本政府の主張を繰り返したもので、日本が今後、韓国を相手に距離を置く外交をするという解釈が出た。

(後略)

朝鮮日報「“日스가 총리와 전화회담, 한국이 가장 빨리 신청했지만 미뤄”(「日、菅首相との電話会談、韓国が最も早く申請したが先送り」)」より一部抜粋


後回しにされた事は気になっても、真っ先に申し込んだ事は気にならないんですね。
一刻も早く新政権の感触を確かめたかったのでしょうか?
それとも「新政権が最初に韓国と電話会談した。関係改善を望んでいるに違いない」と持って行きたかったのでしょうか?


それはともかく、大元の産経新聞の記事を見ても後回しにした理由を「首相の意向あった」としか書いていません。
もちろん、日韓関係のイザコザはすぐに連想されますし、決して無関係では無いはずです。

けれど、もし意図的に順番を後回しにすることで「冷遇」する意図があったのなら、相手にそれを分からせないと意味がありません。一ヶ月も経ってからでは、話が出てくるのが遅すぎる気がします。

韓国の前に会談した面々は、トランプ米大統領やドイツのメルケル首相、IOCのバッハ会長などです。
飽くまで個人的な考えとして、日本にとって重要な相手と近々で話し合うべき事案がある相手を優先した上で、時差やスケジュール調整した結果の順番、という可能性が高いと思います。

申し訳ないけれど、現状、韓国と話をしたとしてもお互いに「原則的な立場の確認」くらいしかすること無いじゃないですか?どうしたって優先順位下がりますよねぇ。