昨年9月に米国ジョージア州で転覆した現代グロービスの貨物船ゴールデンレイ号の撤去作業が、金曜日(現地時間)にとうとう始まりました。
今日のお昼の時点では、韓国のポータルサイトで検索しても関連記事はヒットしませんでした。事故原因ともども、今後も韓国では報道されないんじゃないかと思ってます。不名誉な内容ですから。
船体を8つに切断後、VB10,000という特殊なクレーン船で吊り上げて移動させるのですが、APニュースの報道によると1つ切断するのに、およそ24時間かかり、撤去作業を含めて、1箇所辺り約1週間の作業時間が見込まれています。
トータルで約2ヶ月ですね。天候や波の状況などによる作業遅延の可能性がありますし、流石にクリスマス休暇は作業しないでしょうから、年内には間に合わないかもしれません。
事故原因については9月に行われた公聴会により、ほぼ特定されたようです。
前述のAPニュースに次のような記載があります。
An expert concluded the Golden Ray tipped over because unstable loading had left its center of gravity too high. Coast Guard Lt. Ian Oviatt said the ship lacked enough water in its ballast tanks, used to add weight at the bottom of a vessel, to offset that of the vehicles in its cargo decks above.
専門家は不安定な負荷により重心が高くなったためにゴールデンレイが転倒した、と結論づけた。沿岸警備隊のイアン・オビアット中尉は、船底の重量を増やすために使われていたバラストタンクに、上方の貨物デッキの車両の重量を相殺するのに十分な水が不足していた、と述べた。
詳細な報告書がまとめられるのに更に1年ほどかかるそうです。