外交部パッシングの話

先日、「菅・ムン宣言しようぜ」と提案してきたパク・チウォン国家情報院長ですが、彼の訪日や宣言の提案などについて、韓国外交部との事前協議は行われていなかったそうです。

外交部パッシングとか言っていますが、そんな可愛い話ではありません。パク某個人の主導で物事を進められると政権が変わって都合が悪くなればまた「前の人がやったこと」として引っ繰り返されて終わりです。
…まあ、慰安婦合意の前例がありますから、外交部が入っていても同じかもしれませんけれども。


韓国日報の記事からです。

カン・ギョンファ「パク・チウォンの訪日計画、外交部と十分に協議したものではない」


カン・ギョンファ外交長官が13日、パク・チウォン国家情報院長の訪日「外交部パッシング」論議に「この事案自体、外交部として十分に協議したものではない」と述べた。

(中略)

カン長官は「パク院長の訪日を外交部が事前に知らずにいたという意味か」との質問に、「事前に認識はいつもしている」とし「行かれる事実や、行って話されたことに対して、外交部として公式に評価する立場にないと考えている」と言葉を惜しんだ。

カン長官は、パク院長と菅首相の出会いが韓日首脳間の「ビッグディール」に繋がる可能性については「首脳らの意志があるとすれば、懸案もそのように出来る良い勢いになると思うが、その目的のためというより懸案を一つ一つよく解いていかなければならない段階」と述べた。

(後略)

韓国日報「강경화 "박지원 방일 구상, 외교부와 충분히 협의한 것은 아냐"(カン・ギョンファ「パク・チウォンの訪日計画、外交部と十分に協議したものではない」)」より一部抜粋


「ビッグディールで一発逆転、大団円」なんて夢想は、さすがに外交部では持っていないようです。
どっちかというと日韓首脳会談は時期尚早、と言う認識のように思えます。


外交部との事前協議がなかったということはパクさんの話した内容や提案の中には、今まで形だけでも行ってきた局長級会談の内容が一切反映されていない可能性が高いです。

いくら韓国が「対話」をアピールしていても、そこに連続性がなければ無意味です。
韓国がやっていることは対話ではなく、事情を知らない人が順番に言いたいことを言いに来ているだけ、じゃないですかね…。