韓国政府による「代理賠償案」がまた取り沙汰されています。この間、ムンさんが懇談会の場で否定したばかりなのに変な話です。
今のところ、東亜日報(とそこをソースにしたと思われる一部のネットニュース)のみで報じられています。
記事は日本語ですので、全文はこちらから確認して下さい。ここでは概要だけ紹介しておきます。
- 22日、日韓関係に精通した外交筋によると「日本政府は韓国が被害者に賠償金を先に支払う『代位弁済案』を検討する余地がある」と韓国政府に伝えた。
- 日本政府内では「韓国政府の態度が変わった」という評価がある。
- (代位弁済案なら)日本企業の資産が強制的に売却されないという点で日本の主張が容れられるが、ムン政府が強調している「被害者中心主義」を実現するには不十分との指摘がある。
- 2019年の「ムン・ヒサン案」は記憶人権財団を作って代位弁済するという案だったが被害者の反発で失敗に終わった。
東亜日報の日本語サイトには「マジノ線」という聞きなれない言葉が出てきます。
これは1930年代にフランスが対ドイツ防衛を想定して作った要塞線のことです。
記事では「レッドライン(超えてはならない一線)」の意味で使っていると思われます。(でもマジノ線なら迂回して侵攻できちゃう)
また、日本語サイトには無い本家記事のみの記述として、「韓国外交部は日本の立場を聞き、様々な案を検討しているという」、「韓国政府が先に賠償金を支払った後、求償権を請求しても日本政府や企業が受け入れない可能性もある」というのがあります。
韓国政府が賠償した後、求償権を行使せずにウヤムヤに終わらせるつもり?と疑えなくもないですが、上手く行かない気がします。
だって骨子は「ムン・ヒサン案」と同じですから。(自称)被害者が納得しないでしょうね。
というか「日本企業の資産現金化」が「レッドライン」という話と同時に「国際法違反の是正」も日本側は主張しているのですが、そちらの解決策は検討されていないのでしょうか?