散々な結果だった米韓合同演習の話

オースティン国防長官が訪韓した17日に「円満に成功した」と言っていた米韓合同演習、実は散々な結果だったようです。


イーデイリーの記事からです。

国防省「成功的」と評価した韓米合同演習...防御・反撃ともに「不十分」


今月8日に始まった韓米合同軍事演習が19日の事後講評を最後に終了した。しかし、今回の演習では様々な問題点が導き出されたという。

同日、軍当局によると韓米は前日の午後4時頃、1部防御と2部反撃に分けて実施された上半期の連合指揮所演習(21-1-CCPT)を終了した。今回の演習は昨年と同様に野外機動演習は実施せず、コンピュータ・シュミレーション方式で行われた。

(中略)

今月17日に来韓したオースティン米国防長官は、ソ・ウク国防部長官との会談で、今年上半期の訓練について「円満に成功したと評価した」と国防部関係者は伝えた。

しかし、同日の講評では様々な問題点について討議が行われたという。
まず、今回の訓練で初めて適用された陸軍3軍団と8軍団の統廃合に伴うシナリオで問題点が露出したという。今年末、陸軍第8軍団は廃止され、第3軍団に統合される。このため、第3軍団に統合部隊のシナリオを適用して関連訓練を行ったが、予想外に防御訓練で被害が大きかったという。

これと共に反撃訓練でも陸軍地上軍団の進撃と韓米連合上陸戦力間のタイミングが合わず、途中で訓練を終了したという。このため、それぞれ目標地点を確保することも出来ず、訓練を終了したという。

今回の訓練過程で一部の指揮官は現実に即した「作戦計画」をベースにした訓練ではなかった、と不満を吐露したという。国防改革2.0による部隊改変と変化した安保環境に合った訓練作戦計画ではなかったという指摘だ。実際、訓練途中で訓練課題を再検討したりもしたという。

(後略)

イーデイリー「美국방 "성공적" 평가한 한미연합훈련…방어·반격 모두 '미흡'(米国防省「成功的」と評価した韓米合同演習...防御・反撃ともに「不十分」)」より一部抜粋


前駐韓大使のハリスさんは少し前に戦時作戦統制権の転換について「自分が見たときには今年中の切り替えは難しい(と感じた)」という趣旨の事を言っていましたが、さもありなんという感じです。