韓国政府TF、福島処理水「科学的に問題ない」と結論を出していた話

福島第一原発の処理水を海洋放流することを13日に政府が正式に決定しました。予定では2年後から開始されることになっていますが、案の定と言うか、中韓が激しく反発しています。

韓国では国際裁判所に提訴しようという動きもあるようです。
しかし昨年10月、韓国政府のタスクフォースが作成した報告書にてこの処理水は「科学的に問題がない」と既に結論付けられていたことが分かりました。
言ってることとやってることがバラバラで支離滅裂です。


ペン・アンド・マイクの記事からです。

「国際裁判所に行こう」というムン、「問題ない」という政府合同TF...「福島処理水」巡って右往左往


日本政府が福島第1原発発電所から出る処理水(treated water)海洋放流を決めたことに対し、国内では大きな反発が起きている。ムン・ジェイン大統領は「憂慮が非常に大きい」とし、国際海洋裁判所に提訴する案を検討することを指示までした。

ところが政府省庁が昨年10月に作成した報告書<福島原発汚染水関連現況>の内容が明らかになり論議が高まっている。「福島処理水」と関連して政府が既に「科学的に問題がない」という結論を出しているという事実が確認されたからだ。

国民の力アン・ビョンギル議員室が14日に公開した報告書の内容によると、政府は当時「日本が福島原発内に保管中の汚染水処分案の決定を完了し、発表時期の決定だけが残っている」と診断し、日本が放出する原発処理水が韓国国民と環境に及ぼす影響が「有意義でない」と評価した。処理水に含まれるとされる放射性物質三重水素が生体に濃縮されにくく、水産物摂取などによる有意義な被爆の可能性が非常に低く、海流に乗って移動する間に希釈され、韓国海域に流入する放射性物質の量も有意義でないということだ。

これに関し国民の力のキム・イェリョン報道官は「日本の原発水について政府TFは問題ないという趣旨の報告書を出し、青瓦台は(国際海洋裁判所に)提訴するとすれば、国民は誰の言葉を信じればよいのか」と指摘した。

議論が広がると総理室は「該当報告書の内容は一部の専門家の意見に過ぎず、政府の立場にはならない」という資料を出した。さらに「政府は日本の汚染水海洋放出決定に断固反対し、国民の安全に危害を及ぼすいかなる措置も受け入れることが出来ない」と明らかにした。

一方、福島原発処理水の海洋放流と関連し、ネッド・プライス米国務省報道官は13日(現地時間)、声明で「米国は日本政府が現在、福島原発に保管された処理水に関連した多くの決定を検討したことを知っている」とし、「日本は様々な選択効果を検討して透明に決定し、国際的に受け入れられた核安全基準によるアプローチを選んだものとみられる」と明らかにした。

トニー・ブリンケン米国務長官も同日、「福島原発から出た処理水関連決定を透明にしようとする日本に感謝する。日本政府が国際原子力機関IAEA)と引き続き協力することを期待する」という意見を明らかにした。

(後略)

ペン・アンド・マイク「"국제재판소 가자"는 文, "문제 없다"는 정부 합동TF...'후쿠시마 처리수' 두고 갈팡질팡(「国際裁判所に行こう」というムン、「問題ない」という政府合同TF...「福島処理水」巡って右往左往)」より一部抜粋


TFの報告書を「一部の専門家の意見」として却下するのであれば、それなりの根拠があってしかるべきだと思うのですけれど...総理室は「国民の安全に危害を及ぼす」根拠について一切触れていません。

一部マスコミの報道では国際司法の場に出た場合、処理水が「有害であると証明することは事実上不可能」と消極的な姿勢が見られます。
また、日本側が十分な情報を提供していないことを理由に差し止めの暫定措置を講じる場合も、その不当を立証する責任は韓国側にあり、これも容易ではないとしています。