三菱絡みの徴用訴訟で原告敗訴と差し押さえ申請取り消しの話

三菱絡みの徴用訴訟で2件、動きがありました。

一つは三菱マテリアルに対してのもので、先月11日、一審で「消滅時効」が成立しているとされたものです。原告が期限内に控訴しなかったそうで原告敗訴が確定しました。

もう一つはLSエムトロンに対する売上差し押さえの件です。原告が差し押さえ申請を取り下げました。

中央日報の記事からです。

日本強制労働被害者側、損害賠償敗訴後、控訴しない


日帝強制労働犠牲者の子孫が加害企業の三菱マテリアル(前三菱鉱業)を相手取って起こした損害賠償訴訟一審で敗訴した後、控訴しないことを決めた。これで判決は原審のまま確定した。


2日、法曹界によると強制労働の被害者であるイ某さんの遺族5人が三菱マテリアルを相手取って起こした損害賠償訴訟が2日午前0時を基点に原告敗訴が確定した。一審判決を不服とする場合、判決文を受け取った日から2週間以内に控訴することが出来るが、遺族は先月19日に判決文を受け取った後控訴しなかった。



(後略)

中央日報「일본 강제노역 피해자 측, 손배소 패소 뒤 항소하지 않기로(日本強制労働被害者側、損害賠償敗訴後、控訴しない)」より一部抜粋

こちらはこれで決着です。

次に差し押さえの方を聯合ニュースの記事から。

日本強制動員被害者、三菱の国内債券差し押さえ申請を取り下げる


(前略)


法曹界によると、日帝強制動員被害者4人の家族の法律代理の法務法人ヘマル・法務法人は水原地裁アンヤン支院に差し押さえ解除および取り立て放棄の申請書を提出した。


法律代理人は説明資料を通して「陳述書面とそれに添付された証拠資料を確認した結果、LSエムトロンの主張が事実に符合すると判断した」とし「LSエムトロンの多数のメディアとのインタビューで『三菱重工業仕入れ先としてLSグループが公示したのは誤記』と認めたが、最近これを訂正する公示までしたことが確認出来る」と明らかにした。



(後略)

聯合ニュース「日 강제동원 피해자들, 미쓰비시 국내채권 압류신청 취하(종합)(日本強制動員被害者、三菱の国内債券差し押さえ申請を取り下げる)」より一部抜粋

「LSエムトロンと取り引きがあった三菱重工業エンジンシステムは別法人」と確認されたということです。こちらは差し押さえ申請は取り下げられましたが判決事態は活きています。

元記事の聯合ニュースは末尾にチョロっと「三菱重工業エンジンシステムは『三菱重工業』が100%出資した子会社であることが分かった」と書いてありまして、「三菱重工業の持ち物なのに」と、とても悔しいようです。