「従軍」表記が消えた教科書が承認された話

教科書の「従軍慰安婦」「強制連行」の表現が来年度から改められることになりました。

日本の教科書検定基準では、閣議決定その他により政府が統一見解を示している場合、それらに基づいた記述を行うことになっています。

4月の閣議決定を受けて各出版社が修正申請をしていたものが承認された形です。

一部報道では一社(清水書院?)だけ「いわゆる従軍慰安婦」という表現を残し、注釈として日本政府の見解を載せる形にしているそうです。

東亜日報の記事からです。

日本、また教科書挑発...「従軍慰安婦」ではなく「慰安婦」に


日本政府が「従軍慰安婦」ではなく「慰安婦」という表現が適切だという公式見解を採択したことで日本の教科書から「従軍」という単語が消えた。また、日本が徴用労働者を強制動員したという意味の「強制連行」から「連行」という表現もなくなった。教科書業者が政府の統一的見解に基づいて記述しなければ検定を通過出来ないためこの表現を削除したのだ。


8日、共同通信によると日本文部科学省は同日、教科書メーカー5社が提出した従軍慰安婦および強制連行表現の変更などの修正申請を承認した。現在使用中の教科書だけでなく、来年から使用される教科書にも適用される。


(中略)


日本政府の決定を受け、山川出版など出版社5社は計29の教科書に対する表現を修正し、文科省に検定を申請した。一部の教科書では「従軍慰安婦」という表現自体が削除された。日程の労働力動員に関しては「強制連行」や「強制的な連行」の表現は消え「強制的な動員」や「徴用」という表現に変わった。


東亜日報「日 또 교과서 도발… ‘종군위안부’ 대신 ‘위안부’로(日本、また教科書徴発...「従軍慰安婦」ではなく「慰安婦」に)」より一部抜粋

「従軍」には「軍に付いて移動した」という意味しかないと思うのですけれど...「商売のために軍について行きました自主的に」ってよほど言いたいのでしょうか?まあ、違いますよね。

たぶん用語から「軍」が消えることで「軍」との関連性が薄まるのが嫌なんでしょう。それで「従軍」の意味も深く考えずに反発しているのだろうと思います。