韓国では最近、コロナの新規感染者数が増加傾向にあり、1日に3000人を突破するなどしています。1日の感染者数が3000人を超えるのは韓国では初めてのことです。ここの所、急速に感染者数が減ってきている日本とは逆です。
ほとんどのメディアが原因に、秋夕（チュソク；旧暦の盆）で人の移動が増えたことを挙げています。
秋夕の移動に備えてムン政権はワクチンの一次接種率を高めてきていましたが、しかし新規感染者の実に85%が接種未完了者だったことが分かったそうです。
ニュース1の記事からです。
キム総理「新規感染者の85%が未完了...接種速度も高めるべき」（総合）
キム総理はこの日（26日）午後、政府ソウル庁舎で新型コロナウィルス感染症（コロナ19）中央災難安全対策本部（中対本）会議を主催し、「連休が終わるやいなや、1日の確定規模が3000人を突破した。日曜日の今日も2700人を超える確定者を記録した」と述べた。
（中略）
キム首相はまたワクチン接種について「最近2習慣の新規感染者の85.5%が未接種者が予防接種が完了していない人たち」とし「接種速度をさらに高めていかなければならない理由」と強調した。
（後略）
ニュース1「김총리 "신규 확진자 85%가 접종 미완료..접종속도 높여야"(종합)（キム総理「新規感染者の85%が未完了...接種速度も高めるべき」（総合））」より一部抜粋
接種未完了者というのは、ようするに未接種者または一次接種のみの人のことです。一次接種のみの人の割合がどのくらいなのか出ていませんけれども、少なくとも新規感染者3273人中85%の2782人がワクチン接種未完了者となります。
やっぱりワクチンは二次接種まで終えないと十分な効果が得られないわけで、使えるワクチンの物量に限りがある場合、広く浅く一次接種を充実させるか、確実に二次接種を増やしていくか難しいところではあります。
ただ個人的に、ワクチン一次接種は重体化予防という側面が大きくて感染拡大を抑制する効果はさほど無いと思っています。
そういう意味では「連休で大移動が起こるからその前に一次接種を充実しましょう」って考え方は、「重症化を防ぐ」ことを最優先にした、すごく後手な発想に思えます。世界的には既にそういうフェースでは無いと思うんですよねぇ...。接種速度はOECDで最速（？）と、胸張ってる韓国さんに私が首を傾げるのはこういうところです。
