韓国「制裁緩和必要」、米国「統一された対北メッセージ重要」の話

1日に韓国の国軍の日の記念式典に参加したムンさんが、北朝鮮が9月中に4回発射したミサイルには一度も触れずに「終戦宣言」を唱えていました。

9月にも外交部長官のチョン・ウィヨンさんが制裁緩和の必要性をワシントン・ポストとのインタビューで語っていました。

こうした動きに関して、VOA国務省の報道室に「制裁緩和ってどうなんです?」って質問を投げたようです。返答は「統一したメッセージが必要」というもので、韓国に米国と歩調を合わせるよう求めている感じです。

 

東亜日報の記事からです。

米「統一された対北メッセージが重要」..チョン・ウィヨン「制裁緩和」主張を一蹴


対北制裁を緩和すべきだというチョン・ウィヨン外交部長官の主張に対し、米国務省が「北韓に強力かつ統一されたメセージを送るべきだ」という立場を示した。最近、ミサイル発射などで挑発を続けている北韓に対する国際社会の制裁の動きに韓国政府も参加しなければならない、という意味に解釈される。


2日(現地時間)、米国の声(VOA)放送によると、国務省スポークスマン室は韓国政府の「対北制裁緩和主張」に対する論評要請に「北韓は国連安全保障理事会決議に違反する制裁回避努力を通じ、引き続き大量破壊兵器WMD)と弾道ミサイルプログラムに資金を提供している」とし「国際社会は北韓が挑発を中断し、安保理決議による義務を遵守し、米国と持続的な交渉に臨むべき、という強力で統一されたメッセージを送ることが重要だ」と明らかにした。また「北韓に対する国連の制裁は依然として有効だ」とし「われわれは国連と北韓の隣国との外交を通じてこれを引き続き履行する」と付け加えた。


チョン長官は国連総会出席のため米国を訪問中だった先月23日、米ワシントン・ポスト(WP)とのインタビューで「米国が北韓により具体的な誘引策を提示する必要がある」と主張した。前日の同月22日、米国外交問題評議会(CFR)の対談でも「北韓インセンティブを提供することに消極的であってはならない。制裁緩和や解除を検討すべきときだ」と述べた。


北韓制裁に対する米国の態度はこれまでの韓国外交当局の説明とも異なる。チョン長官は国連総会のためニューヨークを訪問した先月23日の記者懇談会で「米国が対北制裁緩和要求にどのように反応しているのか」という質問に「米国も原則的には共感している」と話している。しかし国務省の反応はチョン長官の説明とは違い、北韓の具体的な態度変化がなければいかなるインセンティブも与えない、という米国の立場を明確にしたものとみえる。トニー・ブリンケン国務長官も先月30日、記者団に対し「北韓が国連安保理決議案を繰り返し違反している」とし「深刻に見つめなければならない」と述べたことがある。


(中略 ※中露の反対により安保理の共同声明が採択されなかったことに触れて)


同日の会議は安保理常任理事国の米国とフランス、英国の提案で開かれた。これまで全面に出て北韓問題を議題にしなかった米国が会議開催を先に要請したのは異例のことで、それだけ米国の対応意志がこめられたものとみえる。


東亜日報「美 "통일된 대북메시지 중요"..정의용 "제재 완화" 주장 일축(米「統一された対北メッセージが重要」..チョン・ウィヨン「制裁緩和」主張を一蹴)」より一部抜粋

口を開けば「終戦宣言」か「制裁緩和」ばかりの韓国さんです。その後どうやって非核化までもっていくのか、というロードマップを合わせて提示できれば、もうちょっと話を聞いてもらえると思うんですけどね。そんなもの用意してないでしょう。