弁明のためにナチュラルにハンガリーをdisってる話

韓国は国内で脱原発を推進しています。
しかし東欧諸国との首脳会談で相手型が相次いで「原発」について言及しました。原発縮小ではなく、原発推進についてであったので、国内政策との矛盾が指摘されました。

 

 

聯合ニュースの記事からです。

ハンガリーに続きチェコ首相も..ムン大統領の前で相次ぐ原発発言(総合)


ムン・ジェイン大統領と会った中欧国家の首脳が相次いで原発事業の重要性を取り上げた。
これをめぐりムン・ジェイン政府が外国で見せている姿が国内で推進している脱原発政策と矛盾しているとの指摘が一部で提起される中、大統領府は「原発の比重を減らす」という一貫したエネルギー転換政策基調の下、韓国と外国のいずれもが役立つよう原発技術を活用していると批判を一蹴した。

チェコのバビシ首相は4日(現地時間)「韓国-ビセグラードグループ(V4、ハンガリーチェコスロバキアポーランド中欧4カ国協議体)首脳会議」を終えた後、共同メディア発表でチェコのドゥコバニ地域で行われる新規原発事業について「韓国は入札に積極的に参加してほしい」と述べた。
「韓国は優れた技術力を持っており、またアラブ首長国連邦UAE)でも原発建設に成功しているだけに、韓国とも真剣な議論が交わせるはず」と述べた。
ムン大統領も韓国が世界最高水準の経済性と安全性をベースに約40年間原発を建設·運営した点を強調し、チェコの新規原発事業の過程で韓国企業に対する格別の関心を要請した。

韓国とポーランドの首脳会談ではムン大統領がポーランドのモラビエツキー首相に「両国の協力がインフラ、防衛産業、原発分野に拡大することを期待する」と述べた。ムン大統領の訪問をきっかけに、韓国の中欧原発市場進出を巡る議論がなされたわけだ。

前日には韓国-ハンガリー首脳会談を終えた後、ヤーノシュ·ハンガリー大統領が共同メディア発表で「原発エネルギーの使用なしには炭素中立が不可能だというのが両国の共同意向」と言及し、論争になったこともある。
野党陣営は、ムン大統領が国内外で異なる話をしていると非難した。

(中略)

しかし大統領府は「これは原発技術を効率的に活用するための方策に過ぎず原発の全体的な比重を縮小していくという政策基調に変わりはない」と反論した。

(中略)

ヤーノシュ大統領がハンガリーの「エネルギーミックス」政策を説明すると、これを聞いたムン大統領が「2050年の炭素中立まで原発の役割は続く。しかし新規の原発建設は行わず、設計寿命が終了した原発は閉鎖する」と述べたという。

結局、ムン大統領は全体的に原発の割合を減らそうという趣旨で話したが、ヤーノシュ大統領は「原発の役割」を重視して発言したというのが大統領府の説明だ。
これについて青瓦台の関係者は「ヤーノシュ大統領が(本人が)理解した通りに話したようだ」と述べた。

パク·スヒョン青瓦台国民疎通首席もこの日、KBSラジオに出演し「韓国の脱原発政策は2080年までに非常に長期的に原発比率を減らし、代わりに新再生エネルギーと水素エネルギー比率を高めて炭素ニュートラルを実現するというもの」とし「(首脳会談論議は)基調が揺れる内容ではなかった」と改めて強調した。

(後略)



聯合ニュース「헝가리 이어 체코 정상도..문대통령 앞에서 연이은 원전발언(종합)(ハンガリーに続きチェコ首相も..ムン大統領の前で相次ぐ原発発言(総合))」より一部抜粋

これがハンガリーだけであればムンさんの伝え方が悪かったのか、ヤーノシュさんの理解が悪かったのかはともかく、勘違いもありえなくはないかもしれません。
しかしハンガリーに続き、チェコポーランドも「原発推進」をムンさんに話したそうですから、ムンさんの伝え方が悪かったのではなく、むしろ「原発推進」の立場で話したと考えた方が良さそうです。

大統領府関係者も「長期的には脱原発」と言っていますし、短期的には「原発推進」なんでしょう。それならそれで別に構わないと思うんですけれど、なんでいちいち一言余計なんでしょう?
ムンさんは「原発縮小」に焦点を当て、ヤーノシュさんは「原発の役割」に焦点を当てて理解したもの...というのはつまり「ヤーノシュさんはムンさんの話の意図をちゃんと理解していなかった」と言っているに等しく、とても失礼な話です。

ところで脱原発と炭素ニュートラルは相反する政策なんですけれどそこに対するツッコミは無いんですね。