韓国の南北分断も日韓併合も「米国のせい」という話

韓国の与党大統領候補であるイ・ジェミョンさんが韓国の南北分断も日韓併合を「米国のせい」と言いました。相手は訪韓した米国上議院議員です。
彼は前にも「大韓民国親日勢力と米占領軍の合作」と言ったこともあり、この歴史観は「ソ連軍は解放軍、米国軍は占領軍」と言った光復会会長(キム・ウォンウン氏)に通ずるものがあります。

 

 

ニュース1のの記事からです。

イ・ジェミョン「米承認により日が韓国合併」..ユン「韓米包括的同盟が必要」


イ·ジェミョン共に民主党大統領選候補とユン·ソクヨル国民の力大統領選候補は12日、ジョン·オソフ米国上院議員、ダニエル·クリテンブリク米国務次官補(東アジア·太平洋担当)と相次いで会い「外交戦」を繰り広げた。

両候補は「韓米が包括的な協力関係に進むべきだ」と声を一つにしたが、両国同盟の性格については明確な見解の違いを見せた。イ候補は米訪韓団と対座する一方、ユン候補は上座で礼儀を受けるなど「ディテール」をめぐり神経戦を繰り広げた。

イ・ジェミョン候補はこの日午前、ソウル汝矣島の民主党本部でオソフ米国上院議員と会い「安保同盟を越え、軍事、経済協力を含む包括的な協力関係が引き続き拡大·構築されることを期待する」と述べた。
彼は「オソフ議員は韓国の歴史問題にも関心があると聞いた」とし「韓国の立場では米国の経済的支援と協力のおかげで今日世界で唯一植民地から解放された国の中で経済先進国として認められる成果を得た。米国の支援と協力がなければ不可能なことだ」と述べた。

ただイ候補は1905年、大韓帝国の国権被奪の原因となった「桂-タフト密約」に言及し、韓米外交史の功罪を区分した。イ候補は10日の寛勲討論会で在韓米軍の性格に言及し、「米占領軍」という表現を使った。

「巨大な成果の裏に小さな陰があり得る」とし「例えば日本に韓国が合併された理由は桂-タフト協約として承認したためであり、分断も日本ではなく戦争被害国である韓半島が分割されて戦争の原因になったということは否定できない客観的な事実」と指摘した。

(中略)

ユン·ソクヨル候補は「韓米包括的同盟」を強調した。イ候補の「包括的協力関係」より一層アップグレードした韓米同盟の強化を予告した。
ユン候補はこの日、ソウル汝矣島の国民の力党本部候補執務室でクリテンブリク次官補、オソフ米国上院議員らの表敬訪問を受けた席で「韓米同盟は伝統的な安保だけでなく、保健·行政·気候協約·先端デジタル協約などすべての分野に関する包括的同盟の重要性はいくら強調してもし過ぎることはない」と述べた。

(中略)

ユン候補は外交安保政策公約として「韓米包括的戦略同盟」を提示している。既存の安保同盟を超えてアジア太平洋地域の平和とニューフロンティア分野(保健·気候·新技術·宇宙·サイバー·原子炉)まで韓米同盟の連帯と範囲を大幅に強化するというのが骨子だ。

(中略)

一方、イ·ジェミョン候補とユン·ソクヨル候補は「外交儀典」をめぐってもそれとなく神経戦を交わした。イ候補は2度の接見で民主党側と米国訪問団側がお互いに向かい合って歓談したが、ユン候補は上座に座って「礼儀」の意味を強調した。
ユン候補側関係者はこの日、記者団に対し「イ・ジェミョン候補側は米国訪韓団と交渉するように向かい合う席配置をしたが、ユン候補は上座に座って礼儀を受けた」とし「外交プロトコルではメッセージ同様、席の配置もとても重要だ。どんな位置でどんな話をするかによって性格が変わる」と述べた。

「이재명 "美승인으로 日이 한국 합병"..尹 "한미 포괄적 동맹 중요"(イ・ジェミョン「米承認により日が韓国合併」..ユン「韓米包括的同盟が必要」)」より一部抜粋

「礼儀を受ける」と訳した部分を少し補足しておきます。
厳密に言うと「礼儀」の部分は漢字では「礼防(예방)」になります。日本語にこの単語はありません。
「礼儀を示す」ではなく、「受ける」としていることから分かるように、相手あるいは第三者にそれぞれの立場を知らしめるための「儀典的な礼儀」と考えれば良いと思います。

 

表敬訪問したゲストをホストが迎える際は普通は上座に座るものです。
言っていることは明らかにイさん側がヤバイでしょうから、ユンさん側は今更席次を持ち出すくらいしかツッコミどころが無かったということでしょうか?