米軍の機密文書で対馬を「韓国の島に分類」しているものが見つかった、と韓国メディアが報じました。
まあ、ちゃんと読むと違うんですけどね。
ノーカットニュースの記事からです。
[単独]米軍機密図書、対馬を韓国の島に分類
(前略)
日本が独島領有権を主張し始めたのは、第二次世界大戦敗戦国の日本の地位を定義したサンフランシスコ平和条約締結の過程の文句を日本が恣意的に解釈してからだ。
しかし対馬を韓国(Korea)の島に分類した第二次世界大戦当時の米国の機密冊子が発見され、注目を集めている。
(中略)
対馬を韓国の島に分類した本は第二次世界大戦中に米国陸海軍合同情報組織である「JANIS」が世界各地で遂行する米軍の軍事作戦に必要な情報を盛り込んで発刊された機密冊子の一冊だ。
JANIS」シリーズの第75巻で、韓国に関する内容を盛り込んでいる。 2冊に編綴されている本のタイトルは「KOREA」(Including Tsushima and Quelpart)だ。
韓国語で言えば「韓国(対馬島と済州島を含む)」だ。
(中略)
序文には「この研究の目的は、我々が韓国で遂行するかもしれない軍事作戦計画に基づくすべての必要な具体的な地形学的情報を出版物として提供するためのもの」と記述されている。
本のタイトルにすでに「対馬島」が明示されているように、781ページで構成された本の全般に韓国のすべての地形説明に対馬島が主要記述されている。
(中略)
ただこの本1章42ページ「人口と政府」編には対馬が日本領土という説明も登場する。
「人口と政府」編は人口、労働力、政府組織、政治要因、安全および公共秩序の順に述べられており、最後に対馬島についての説明が添えられている。
そこには「韓国と日本の対馬は日本のプロパーの部分であり、長崎県の司法管轄」と書かれている。
ここで「proper」は叙述上名詞だが当該単語は名詞としては使われない。
米国メリーランド州に住むある米国人資料調査員は「文脈上、所有という意味の『property』という単語が間違って使われたものとみられ、『日本所有』と読める」と話した。
これは本書の中で対馬を韓国の島として一貫して記述しているのとは相反する記述だ。
矛盾する説明が同じ本に登場する理由は、この本が様々な所の情報をまとめたためと見られる。
(中略)
実際、韓国政府も一時、対馬が韓国の領土だと公式に問題提起をしたことがある。
1949年1月、李承晩大統領が新年の記者会見で、対馬の返還を日本に求め、さらに1951年4月にも米政府に対馬領有権を公式に主張した。
「世宗実録」や「東国輿地勝覧」などには、対馬が韓国の領土という記録が少なくない。
国内の歴史学界では、朝鮮時代に対馬を空けておいたため、19世紀後半、日本の明治政府が対馬を日本に編入させたと見ている。
「[단독]미군 기밀도서, 대마도 한국 섬으로 분류([単独]米軍機密図書、つしまを韓国の島に分類)」より一部抜粋
「ただこの本1章42ページ「人口と政府」編には対馬が日本領土という説明も登場する」...これが全てです。
表紙に書かれた「KOREA (INCLUDING TSUSHIMA AND QUELPART)」、この文言の書き方は「コリアに対馬が含まれる」の意ではなく、「コリア(対馬およびチェジュを含む)」と、その章で扱う内容の地域範囲に含む、の意味だと解釈した方が自然です。
記事で書かれているように地政学的に近い位置にあるため、地形情報として対馬が含まれていたに過ぎません。作戦遂行の際に地形情報に無かった島があったら困るでしょうが。
米国人資料調査員も「日本の領土と読める」と言っていますし、資料が矛盾しているのではなく、記者が自分に都合よく解釈しているだけです。
歴史的に朝鮮、大韓帝国の所領になったこともなく、その時点で進行形で居住している大多数が日本人なのに何を寝ぼけているんでしょう?