日本のある経済学者が「20年後、日本は韓国に追い抜かれ、GDPで2倍の差を付けられる」と警鐘を鳴らした東洋経済の記事を引用する形で、韓国メディアが紹介していました。
記事自体の内容どうこうより、それを読んだ韓国読者たちの反応がちょっと意外だったのでご紹介します。
アジア経済の記事からです。
「日、韓国に追い抜かれる...20年後、GDP2倍に逆転」、経済学者の予測
日本のある経済学者が2040年代には韓国の1人当たりの国内総生産(GDP)が日本の2倍に迫ると予測し、関心が集まっている。
今月12日(現地時間)、日本の経済専門誌「東洋経済」に野口悠紀雄一橋大学名誉教授が寄稿文を出し「日本、韓国ともに経済危機に陥ったことはあるが、その対応で日本は韓国に大きく遅れをとっている」とし、自国の経済政策を強く批判した。
野口教授は国民の平均賃金、名目GFP、国家競争力順位など多様な国際指標をその根拠として提示した。彼の言葉によると、経済協力開発機構(OECD)が集計する国別平均賃金で韓国は4万1960ドル(約4966万ウォン)だったのに対し、日本は3万8515ドル(約4559万ウォン)で、日本はすでに実質賃金で韓国を下回った。
GDP成長率もまた差がはっきりしている。2000年以降、韓国の1人当たりの名目GDPは285.2%の成長を見せた反面、日本は2.9%にとどまった。
(中略)
国際指標で日本が韓国に追い越された理由について野口教授は「韓国は大学の充実を期し、英語力を高め、競争力を向上させたが、日本は何もしなかった。その結果が今顕れている」と診断した。
続いて「韓国は日本よりも豊かな国に変わっている」とし「韓国は2019年、5G(第5世代)移動通信を商用化したが、私は昨年秋(日本で)5Gフォンを買ったのに、いつこのサービスを利用できるのか検討さえつかない状況」と嘆いた。
続いて「昨年の1人当たりのGDPは日本が4万146ドル(約4740万ウォン)、韓国が3万1496ドル(約3700万ウォン)でまだ日本が高いが、日本は過去20年間足踏み状態だった」とし「このため日本が韓国に追い抜かれるのは規定事実であるだけでなく、両国間の格差は時間が経つほどさらに広がる」と見通した。
彼はこれまでの傾向が今後も変わらない場合、20年後の日本と韓国の1人当たりGDP格差はほぼ2倍に達すると予想した。
(後略)
アジア経済「"日, 한국에 추월당해…20년 후 GDP 2배로 역전" 경제 석학의 예측(「日、韓国に追い抜かれる...20年後、GDP2倍に逆転」、経済学者の予測)」より一部抜粋
平均賃金の算出方法は日本と韓国で対象が違っているらしい、という噂も聞きます。OECDデータとはいえ、OECDが独自に収集しているのではなく国が公式に出してきたデータを利用しているはずですので、興味のある人は調べてみてください。
さて、意外だったのはこの記事についていたコメントです。日本サゲ、韓国アゲの内容なので喜ぶのかと思いきや、「いいね 424、バカ 114」と、4:1位の割合で否定的な意見も結構目立ちます。特に共感の多かった順で見ると記事の内容に否定的な意見のほうが目立ちます。以下に一部ご紹介します。
ググポン記事だ。日本は私たちの経済規模4倍であり、人口も1億を超え、内需で食べていける。つまり、人口問題が解決できなければ日本に勝つのは難しい。私もどうか日本を圧倒して欲しい。しかし客観的に見なければならない。(共感1212 非共感121)
純債権国日本が弱音を吐いている...いわゆる韓国に遅れをとってしまうかもしれないので...日本人よ!!!頑張ろう!!!と、日本式の衝撃療法みたい?(共感237 非共感19)
日本は対外純資産で世界1位。准基軸通貨局の地位は頑丈。米国が厳しい時に米国債を買ってあげるなど、米国との連帯力が強い。マイナス金利をつけるほど国債も魅力的。負債比率が高くても90%以上が自国民が消化しているので問題ない。渡辺夫人たち*1が外に出てファイナンスで稼いでくる能力が最上位。内需は堅調。韓国は人口出生率0.6くらいで急降下中。誰も話さない中。移民でも受け入れなければならない状況。移民国家になる時、文化衝撃大カオスを予想。移民してもらわないと外国の自治区になるのではないか。(共感212 非共感18)
「韓国に負けるから頑張れ」も「韓国に負けてないなら良い」も、どっちもどうかとは思いますけどね。
余談ですが、5Gって...もしかして屋内で使用しようとしているんじゃ...?5Gの電波は壁や窓ガラスなどの構造物を通過できないので屋内ではまだまだ実用的ではないんですけど。それは韓国も同じ状況のはずです。
それ以前に5Gのサービス契約してないだけという可能性もありますけどね。