RCEP発効の韓国、日本産水産物の輸入規制を維持する意向の話

ASEAN10ヵ国と日、中、豪、NZ、韓の5ヵ国、全15ヵ国で構成された地域的な包括的経済連携(RCEP)協定が1日に韓国で発効されました。日本は1月1日に発効済です。
韓国での発効に合わせて日本側は日本産水産物の輸入規制解除を要請しましたが、「国民の健康優先」との立場は変わらなかったそうです。
日本産水産物の輸入規制は当初、世界55ヵ国と地域が実施していましたが現在は13ヶ所です。
農水省のHPによると具体的な国と地域は、中国、香港、台湾、マカオ、韓国、インドネシアポリネシア、英国、ロシア、ノルウェー、スイス、リヒテンシュタインアイスランド...以上です、多分。

 

 

聯合ニュースの記事からです。

RCEP発効にも日水産物規制維持...政府、日要求に「国民の健康優先」


世界最大の自由貿易協定(FTA)である域内包括的経済連携協定(RCEP)が国内でも公式発効したが、日本産水産物の輸入規制は引き続き維持される見通しだ。

特に日本政府がRCEP発効当日、直ちに韓国政府に水産物輸入規制撤廃を要求したが、政府は「国民の健康と安全が優先」という既存の立場を固守している。

日本政府スポークスマンの松野博一官房長官は1日、定例記者会見でRCEPが韓国でも発行したとし、「我が国(日本)と地域の経済成長に寄与することを期待する」と明かした。
続いて「日本産食品に対する輸入規制撤廃は最も重要な課題の一つ」とし「東日本大震災後、韓国が日本産食品に適用する輸入規制を早期に撤廃するよう引き続き強く要求する」と付け加えた。

これに対し外交部当局者は2日、聯合ニュースとの通話で「韓国政府は国民の健康と安全が最優先という原則のもと日本産農水産物に対する韓国国民の憂慮を解消するのが先行されなければならないという立場」と明らかにした。
日本産水産物に対する安全性が最終確認されるまでは輸入を再開できないという趣旨と解釈される。

政府関係者も「RCEPは国民の健康に危害を及ぼす可能性のある農水産物と食品に対し輸入規制を適用することを許容している」とし「日本産水産物輸入規制と連携しないものと見られる」と述べた。

(中略)

政府は現在、環太平洋経済パートナー協定(CPTTP)に関しても協定加入のために日本産水産物輸入規制を緩和する考えはない、との立場を維持している。

(後略)



聯合ニュース「RCEP 발효에도 日수산물 규제 유지…정부, 日요구에 "국민건강 우선"(RCEP発効にも日水産物規制維持...政府、日要求に「国民の健康優先」)」より一部抜粋

科学的データが「人体に影響なし」の結果なのに「安全性が最終確認されるまで」というのはこれいかに?
「国民の健康と安全」が大事なら全ての農水産物について日本と同等の数値のもの全てに輸入・流通規制を掛ける必要があると思うんですけどね。
あと線量計で測れるのは空気中の線量であって食品含有量じゃないよってこともちゃんと知らせてあげるべきでしょう。

 

なんとなく文面から「RCEPでOKなんだからCPTTPでも問題ない」と言いたげな気配のする記事です。考えすぎでしょうか?